第23話 2019/11/16/土 慣れてきた。

 なんとなく、スコちゃんの存在に私自身が慣れてきた。

 過剰に気にかけることもなく、放任するわけでもなく。

 餌やりもトイレ掃除も、部屋掃除もゴミ捨ても、頑張るのが普通になってきた。


 そして、小説を書いていたり、PCを打ってるときにスコちゃんが身近に来たら、思う存分撫でこ撫でこしてあげるようにしてたら、スコちゃんも慣れてくれたようで、私が何かしているときでも、そばに寄ってきて、ヘソ天して寝てたり、私の足の間でくつろいだりするようになった。

 ますます、動かなくなる私。

 ところで、時々脇や腕あたりをひげなどでさわさわしてくすぐったいのは、わざとやっているのかな。


 いつもベッドから落っこちそうなところに寝そべるから、もうこちらは遠慮なしにぐいと引き寄せるようにした。

 おまえは私の猫なんだから、と。

 私だけの猫なんだから。



 なのに、妹親子がドアから覗きにやってきた。

 開けないで、だめ、とも言ったんだけど……まあ、スコちゃんが私にピッタリくっついていて落ち着いてるようだから、覗くだけは許したけれども、大事にしてるのに、どうして見せなきゃなんないのって気持ちはあった。

 だから、妹親子が帰った後、そっとそっと撫でてあげた。






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