第7話 2019/11/03/日
昨日の疲れで、今朝は朝ごはんが遅くなりました。
で、スコちゃんが遊んでーというアピールをしているのにもかかわらず、私はベッドで伸びていました。
すると、スコちゃん、私の鼻の頭をなーめなーめしてくれて。
親しみの表現らしいので(ググった)うれしいのですが、まぶたをザリザリ舐められるととてもじゃありませんけど、痛いのです。
私、ダイエットでグレープフルーツを毎日摂っているのですよね。
通説(と私が勝手に思っている)によると、猫は柑橘系のにおいが苦手で、いやがる、とあるのに、スコちゃん全然平気で近寄っていきます。
以前使っていたルームシャワー、柑橘系のそれに、今にも嘗め回さんばかりにふんふんやっている。
このスコちゃん、純粋培養で、猫にとって何が危険かも知らないのでは!?
いよいよ箱入り決定です。
うかつなことはできません。
しかし、ダイエット中なのでエネルギーがわいてきません。
へばっていたら、ざざーっと音がして。
見てみたら、スコちゃんの足元に猫草が転がっていて。
スコちゃん……八つ当たりですか?
紙切れをおもちゃに見立てて、ひとり狩ごっこをしている。
そうそう、一人遊びも時には必要……と思っていたら、また部屋の隅っこへ。
今朝はおとなしい遊びにしようよ、と彼女の前脚をタッチします。
気がついた彼女は、寝そべっている私にボディータッチしてきます。
さらに、私が背中をタッチすると……こんどは私の背中を踏みにわざわざベッドまで出向いてきてくれましたよ。
そんな変な遊びをくりかえし、午後に近づくと、スコちゃんがようやく機嫌を直して、ベッドの上へ来てくれました。
目を細めて、「お仲間ですよ」と言っています。
そうか。
思って私はキッチンへ。
スコちゃんのごはん、用意せねば。
あ、疲れてて忘れてたけど、神棚にもお供えしなくちゃ。
昨日、岩塩と菊正宗ピンを買ってきたのでした。
家族とスコちゃんのことをよーくお願いしておきました。
私は、カクヨムで楽しく過ごせれば、それでよいので後回し。
だって、いつまた失うか、わからない幸せ。
これから築いていく絆の、なんとはかないことかと思わされる、命の終焉。
それを、また思い知らされるのだから、今を大切にしないと。
昨日のハイライトは、スコちゃんの成長。
蜂ぶんぶんをトンネルの中に落としこみ、スコちゃんがひっかかったら、すばやく引き上げようと思っていたのに、スコちゃんなんと! 前脚で紐を押さえて、蜂ぶんぶんに噛みついた!
紐が邪魔だったか、紐が悪いやつだと思ったか、したんでしょうね。
え? ボケてませんよ。
そんな風に見えたんです。
紐があるから、こいつは勝手な動きをする! って思ってるような感じに……。
床に放置してある、紙袋の取っ手に頭と腕を入れてしまい、あわや窒息! ということもありました。
スコちゃんは、きょーんっとしてますけれども、危なかったんですよ?
もう、気をつけてください。
それとスコちゃん、自分で扇風機のスイッチを入れるようになっちゃった。
そして、自分は風のあたらない、ドアの横へ陣取ります。
誰の目にもつかない、安全地帯がそこならまあ、いいでしょうけど、いじけてるのなら放っておいてはいけません。
かまわれたいのかな? かまわれたくないのかな?
あー、もう、わかりません!
スコちゃん、ちょっと変わっているのだもの……。
でも、私の背中を踏むようになってくれたのはとてもうれしい。
夏目漱石の『吾輩は猫である』にもありましたね。
先生の背中に乗ったり、乗らなかったり。
あの描写は大笑いしました。
楽しくて。
そうよね、猫ってそういうところありますわよね、って。
じっさい、背中に乗られると、うれしい人は一定数いるものと予想します。
たとえ、猫に馬鹿にされているのだとしても、なんかうれしい。
背中がぬくぬくしてると、冬なんか特にほっこりします。
4
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます