ぼっちだけどクラス召喚されたので無双する

運蓮

第1話 クラスではぼっち

今日も高校生活を送る。

いつものように席に着き、スマホで小説サイトから本を読む。

今日は異世界系を読もうか、ラブコメ系を読もうかと悩んでいると、先生が入ってきた。

結局今日は異世界系の小説を読む事にしスマホをポケットにしまった。


「今日から放課後自習が始まるから帰らないように。それじゃあホームルーム終わりチャイムなるまで教室から出ないように」


「「「「はーい」」」」


みんな一斉に返事をした。

この高校は偏差値50前後と一般的な学校で、募集人数も多いため学年で8クラスまである。

このクラスは2年7組で、担任は盛岡先生だ。

盛岡先生はいつもホームルームとか適当だが、とても頼りになる先生である。

先生は椅子に着きパソコンに何かを打ち込んでいた。


俺はポケットからスマホを取り出し、小説を読み始めた。

異世界で冒険するやつだ。


あと数分でチャイムが鳴る。

みんなは仲良し同士話をしていたり、スマホでゲームをしてる人たちまでいる。

そう。

俺はぼっちなのだ。

いつの間にかにぼっちになっていた。

と言ったら言い訳なのかもしれない。

でも実際そんな感じで俺はぼっちになっていた。

なぜぼっちになったかは分かっている。

おそらく入学式の日からだろう。

俺は入学式後教室で自己紹介をした。

みんなと同じように自分の名前と趣味、好きな果物を言った。

それは良かったのだが、そのあと俺は本を読んでしまった。

スマホではなく紙の本だ。

俺は本を読むとその本にのめり込んでしまった。

そしてふと、顔を上げたらぼっちの出来上がりだ。

とても簡単に俺の青春は消えた。



もうチャイムが鳴ってもいい時間だ。時計を見ても丁度鳴る時間を指している。

なのにならない。

すでに教室のみんなは椅子に座っており、チャイムと先生を待っている。

盛岡先生は来た先生と入れ替えで職員室に行くので未だにこのクラスにいる。


ふと聞こえた。

チャイムとは違う何かが浮き上がる効果音のような音が聞こえた。

そしてクラスはざわめきだした。

見てしまったのだ。

教室の床を覆い尽くす大きな魔法陣を。


先生も気がついている。


「みんな教室から出ろ!!!」


なぜか声が出た。

俺の本能がこれは危険だと言っているのかもしれない。

しかしみんな動かない。


やがて魔法陣から協力な光が漏れ出し、目を瞑るしかなかった。

そして訪れる浮遊感その後、足が地面につく感覚があった。

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