私の自慢の彼は…。
水谷一志
第1話 私の自慢の彼は…。
主人公、【お兄ちゃんの彼女】
一
私には、自慢の彼がいる。
その彼は、かっこよくて、優しくて、男らしくて…。
とにかく、私にとって自慢の彼だ。
二
そんな彼に、私はどれだけ貢いできただろう。
ある時は、彼の喜ぶ顔が見たくて、またある時は、私がまだ知らない彼の一面を見たくて…。
とにかく、私は彼にぞっこんだ。だから私が彼に貢ぐことを私自身は気にしない。そんなの、私にとっては当たり前のことだ。
…何?彼に利用されている?いいようにお金を巻き上げられている?
…私はそれでもいいのかもしれない。
そう、私は彼といる時が幸せだ。
三
そんな彼だが、たぶん彼はモテるのだろう。私はたまたまとあるコンビニで、彼と他の女が話しているのを見たことがある。
…その女も、私と同じような顔をしていた…気がする。
その時私は激しい嫉妬にかられたが、
『とにかく彼はモテるんだ…!でも私が彼のことを1番好きだ!』
そう自分に言い聞かせる。
そして次の日さらに私は彼に貢ぐ。
それは…、愛情を繋ぎとめるため?
四
そして私はとある待ち合わせ場所に向かう。
その日も私は彼のモーニングコールで目が覚めた。…やっぱり彼の声は最高だ。
そして…。
「あっ、お待たせ!待った?」
…。
【その男】の背中には、大きな包丁が…。
五
その後しばらく経ってから、私は大好きな【彼】にその日起こったことを報告する。
「私、怖かったよ…。」
…何?私は二股をかけている?
それはイエスでもあり、ノーでもある。
あと一応言っておくが刺された男は向こうが勝手に告白してきたのだ。…確かに彼氏ではあるが決して本命ではない。
私はそう思いながら、今日も【バーチャル彼氏ゲーム】に【課金する。】
「私、本当に本当に、怖かったよ…。」 (終)
次の主人公、【バーチャル彼氏】OR【声優】
私の自慢の彼は…。 水谷一志 @baker_km
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます