12.ボス怪獣と戦おう!
翌日はチーム・デルタがボス戦にアタックすると言うので観戦の許可を貰って観戦することにした。ボス戦をうっかりウニキャンで進んじゃうとボス倒しかねないしね……。おとなしく観戦だけにする事にしたのだ。
アタック隊の後ろをウニキャンで進んでいく。隊員は全員徒歩なのでこちらもそれに合わせてゆっくりと進む。第二五層は全体的に岩の多い地形で進み難いと言うのもある。
最初のマスは巨大な触角を持った怪獣。大きさは四階建てのビルぐらいの大きさ。触角は日本刀のように鋭く、あの触角で突進されたら全て切り刻まれそうだ。チーム・デルタの面々は通い慣れているのか巧みに避けては魔法攻撃を繰り返し最終的にチームボスが魔法の剣で両断して突破。
戦いはあっけなく見えるが、熟練した隊員たちの活躍があってこそだし巨大怪獣が暴れているので見応えは十分にあった。
八マス目は巨大なイソギンチャクぽい怪獣。触手で攻撃してくる。触手を避けては断ち切りと縦横無尽に駆け回りながら対処している。
「体力あるなー」と思わずつぶやいてしまった。
「あれは、魔法で身体強化しているんですよ、支援隊が疲労回復魔法を使ってもいますよ」と近くにいたサポート・メンバーが教えてくれた。
なるほど魔法て便利だな!
ちなみに身体強化魔法は魔法とは言ってはいるが無意識に発動している魔法現象である。体内で魔力が生成されている事は以前述べたが、その魔力が筋肉繊維に浸透して無意識に強化される現象である。これは人間が心臓を動かしたりとか意識しないで行っている事と同様なのである。これら無意識下で行われる魔法現象は無魔法と呼ばれている。
ほどなく触手の処理も終わり大きく開いた口に大量の魔法迫撃砲を打ち込んでクリア。
次の九マスは巨大な蛾の怪獣。羽ばたく度に毒性を持った
多大な犠牲を出しながらも火炎魔法の飽和攻撃でなんとか撃破。
一〇マス目は七つの首を持った翼竜だ。蛇じゃなかったね。七つの首から属性の違う攻撃をして来て厄介な相手。防御魔法も属性によっては相性が悪くて万能ではない。属性に合わせた防御魔法を使う必要がある。こういう時は長い詠唱が必要な魔法よりあらかじめセットしてある魔導具の方が瞬時に使えて機動性がある。ありとあらゆる魔導具の火力で力任せで押し込んだところを総員で首狩して攻略。再生能力が強いらしくて同時に首狩りしないと再生してくるとか怖いね。
一一マスがいよいよラスボスマスだ。ラスボスは見た感じはティラノサウルに似ているがより凶悪な感じだ。そしてでかい!つまり凄く怖い!!オーマイゴーて感じだよ!
ボス怪獣は一声咆哮するだけで地面が揺れて隊員達は吹っ飛ばされそうになる。威圧だけで足が竦む。そこを勇気を奮い立たせただけで立っている感じだ。俺には到底無理だね。
ボス怪獣が巨大な棘付き尻尾を一振りするだけで隊員が吹っ飛ばされて地面を転がっていく。一目見ただけで重症と分かる隊員は後回しにされて軽症者から衛生班によって治療されている。
ボス怪獣の全身が光って周囲に光の粒子が舞い踊る。何事かと思ったら怪獣は口を大きく開口すると青白い超高温の火炎放射攻撃で隊員たちを薙ぎ払う。まさに瞬殺だ。防御障壁の様な物で防いでいる人も一瞬で障壁も破壊させれて吹っ飛んでいる。手も足も出ないというのはこの事か……。多くの隊員達が黒焦げになって地面に転がっている。既に半数が致命傷で戦闘不能。残りの半数も何らかの負傷をしている。チーム・ボスは最後まで踏ん張っていたが、チームの壊滅状態を見て継続戦闘は不可能だと判断して撤退を指示。戦闘員は下がって衛生班が代わりに戦闘区域内に入って隊員たちを回収して行く。
負傷やダメージが模擬的な物とは言えリアル過ぎて見ていて心臓に悪かったです。観客としてはリアル怪獣映画を見ている気分でしたよ。
今回の攻略は失敗に終わったので撤収を開始した。非戦闘区域で暫しの休憩をとった後、キャンプ地まで帰路につくのであった。
第四キャンプ地に戻るとチーム・デルタは今日の反省会を開いているようだ。反省をして今後の対策を立てて、またアタックを繰り返すと言う事を一週間ほど挑戦するようだ。
流石に最終ボスは見応えある戦闘だったなと思い返していたが、ナツの方を見たら籠の中にずっと隠れていたようだ。優しく抱き上げてモフモフしてあげたら落ち着いたようでペロペロしてくる。そんなナツに微笑ましい思いになり癒やされるのであった。
ボス戦も見たので俺は第四キャンプを離れて帰ることにした。チームの面々に見送られながらウニキャンに乗車して帰路につく。
なんだかんだで一週間ほど古代文明遺跡の中に居たので、外に戻ってくると懐かしい感じがする。
次はどこに行こうかなと思いを馳せながら今夜のキャンプ地に向かうのであった。
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