なんか良く分からないけど、なんか色々できそうなので、とりあえず生活環境を整える為に頑張ります 。
no.name
第1話 地底湖と少女
「ん。あれ、ここは……」
気がつくと青く煌めく水晶と湖が眼前にあった。
「えーと、どういう状況?」
目の前の状況がさっぱり分からず、しかし目を右往左往させつつも、やはり見てしまう。
何故なら目の前に産まれたままの美人さんがいるのだ。
「えーと。どちら様かな」
照れ照れ。
「えーと、そんなに堂々とされると眼福ですよー!おねーさーん!」
しかし返事がない。ただの屍なのか?
口をパクパクしてるのが、なんか可愛い。
恐る恐る近づいてみると、目を見張る程の美しいさ。
美しい青みがかった銀髪におっとり顔の優しい顔立ち。
しかもナイスプロポーション!素晴らしい黄金比の体つき。
同性の私も思わずヨダレ物の魅惑のバディ!ヤバいっス!
余りの美しさに絵画から飛び出したような芸術の完成形を目の当たりにしているようだ。
生唾を飲み込む程に思わず見とれてしまった。
しかも向こうも見つめてきている。
頭が沸騰しそう。
思いきって手を振ってみると、相手も振り替えしてくれた。
「うわ!めっちゃ嬉しい!てかむっちゃ友好的やん!」
思わず何処かの方言のようなものを叫んでしまった。
叫んだ事に照れ臭くて思わずに苦笑すると、彼方が笑っていた。
しかも少し困ったような!でも愛おしい者を見つめるような!
ヤバい!可愛い過ぎる!
そう、思ったが最後!嬉し過ぎて笑ってしまった。
すると彼女も満開の笑顔を向けてくれていた。
それは、まさしく咲き誇る満開の花!
ヤバい同性なのに惚れそう!お持ち帰りしたい!
顔がニヤニヤしてしまう。
向こうもニコニコしてる!!!
ヤバい!可愛い!ヤバい!可愛い!
「ふ、触れても平気かな?」
しばらくの駿巡の後、勇気をだして触れてみる。
すると彼方も手を伸ばしてきた。
うわ!向こうも触れたいて思ってたってこと?嬉し過ぎるんですけど!
そして触れた。
思っていたより冷たい。
そして、硬い?
すべすべしているが、凸凹感がまるでない。
水晶だった。
水晶の中で動いている。
まさか水晶の中に閉じ込められているの?
ぐるりと水晶の周りを水晶に触れながら回ってみると彼女も付いてきてくれた。
何とか出してあげられないだろうかと考えとりあえず近くの水晶で叩いてみた。
罅が一気に広がり愕然とした。
彼女に罅が走り彼女もまた愕然としていた。
まさか水晶の中でしかいきられないのか!?
そして水晶と共に彼女はあっさりと砕けてしまった。
泣いてしまった。
余りの悲しみに、自分の愚かさに。
暫くして顔を洗おうと湖まで来ると、なんと彼女がいた!
彼女も泣いていたらしく私との別れを悲しんでくれたのだろうか?
「良かった。生きてた」
安心と共に水面に手を伸ばすと、彼女が水面と共に揺れた。
「え?」
まさか、そんな。
水を掬ってみると彼女には触れられず水だけが手からこぼれ落ちた。
「う、嘘でしょ。まさか」
一つの予想が頭を過り私は彼女が絶対にしないであろうと思われる動きで体をうねうねしてみた。
勿論彼方もうねうねしているが、お胸がぶるぶるいっていた。
私のお胸もぶるぶるいっていた。
水に写った自分だった。
「誰だよ、お前!てか私かよ!って、どういう事!」
何で?私こんな美人さんのナイスボディーのボン・キュ・ボンじゃなかったハズ!
てか!今さら感半端ないけど、ここ何処!そして何故に私、真っ裸なの!
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