サラッと表面だけなぞると、まともな評価が出来ない良作。
とりあえず【裏】まで読めるよう頭をこねくり回してみて下さい。そうしたら見えて来るものが変わります。
間違っても昨今よくある【悪役令嬢もの】とは違いますから。
アレにありがちな白痴結界の愚王や王子、有力貴族の息子達へのザマァ(マウント取り、見下し表現)とは大きく異なる作品です。
王侯貴族たる者がどういう存在かを伺わせる【裏】まで、短編という短い文の中に描かれた正しく【王宮もの】がこちらでしょう。
だから、どこぞで声高に「ザマァしろ!」と書き込む毒者では全く理解出来ないんだろうな(勿体ない)。
何せ『色眼鏡かけて主人公に感情移入してるだけでは何も見えてきません】からね。
読まれる方は自身がその【色眼鏡』をかけていないか見つめ直してから、是非とも読まれて見て下さい(個人的には食傷気味な方にこそお勧めの作品です)。
王の行動は組織のトップとして当然の行動な上、主人公が築き上げた【平和】を無駄にしないよう立ち回っているぐう有能です。
批判するとかあり得ない。主人公の功績を無駄にしたいのかな?(まさかそんな事ないよね?)
この点に気付ければ、最後の王・主人公共にその行動原理が多少は理解出来るはず。
後は読んでみて、実際にどういう思惑があり、どのような恋の駆け引きがされていたのかを読み解いて見て下さい。
――個人的には過去の話を持ち出してきて、その頃から信用しているアピールが萌え。何年越しの成就ですか。近衛騎士といってその実主人公の婚約者への行動を嘆いたりとか遠回しアピールだろ何それ可愛すぎィ!
浮気野郎の断罪は実質王様がやってるようなものだし、王様が主人公でもいいんじゃないかなこれ。そっち視点あるともっと楽しそうです(・v・*)