ふつおたコーナー・8

 夕霞セッカさん、ココンさん、素敵な怪談を聴かせてくれてありがとう。

 リスナーさんたちは、この二通のつながりに気づいてくれたかな?

 夕霞さんは、怪奇現象を体験したガワ。ココンさんは、怪奇現象を起こした側。

 このラヂヲを初めて聴いた人のために言っておくと、こういうお便りも前からよく来るんだよ。

 怪談っていうのは、どうしても体験者の視点で語られやすいものだけど、怪談が生まれる原因、要因になった存在からもお便りが来るっていうのが、このラヂヲの面白いところさ。内容の良し悪しは別としてね。

 今回も、とても興味深い話だったよ。テレビのホラー特番じゃ、まず取り上げられないタグイだしね。

 夕霞さんの幼なじみの子は、ほんとに化け狐の仲間になったのかどうか……。

 信じるも信じないも、聴き手であるきみたち次第。


 さて、ふつおたを読もうか。

 ラヂヲネーム『アパラー』さんからのお便り。


【いつも不思議なんですが、怪談に出てくる女の幽霊って、どうして大体長い黒髪で白い服を着てる姿なんでしょうか?

 井戸どころかテレビの画面からも這い出てくる有名な女の霊も、そうですよね。

 男の幽霊は、軍人だったら軍服を着ていたり、医者だったら白衣を着ていたりして、髪型もあんまり統一されている印象がないです。

 女の幽霊も、もっと個性があっていいと思うんですが。

 ソナエさんはどう思いますか?】


 あははっ、確かにね。

 まあ、昔の日本では、呪いの儀式をしたり入水ジュスイ自殺したりするときに、特に女性は白い着物を着るのが定番だったみたいだから、その名残ナゴリもあるのかな。今みたいに髪を染める文化もなかっただろうし。

 現代の幽霊なら、茶髪や金髪、その他の派手な染髪をした状態で死んだ人もいるだろうし、ロックスタイルとか、ゴスロリドレスとか、ヴィジュアル系バンドマン風とか、そういう服を着て現れても不思議じゃないよね。

 でも、そういう一見派手な見た目だと、実際に遭遇してもぼくはお腹を抱えて笑っちゃいそうだな。怖さよりも霊本人のキャラが強すぎて。

 リスナーさんたちも、そういう強烈な個性の幽霊を見たら、ぜひぼくに詳しく教えてね。


 さて、十通目と十一通目も、同じく不思議なつながりが感じられる怪談を読んでいくよ。

 ラヂヲネーム『美樹ミキ』さん、『森の熊』さんからのお便り。

 二通分続けて聴いてね。

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