第三の国マルカ
前回までのあらすじ
前回までのあらすじ
バルルで魔女王軍に勝利したタケオは次の国であるヴィジマに到着。そこで出会ったエルフの恋人フリンとサシャだった。彼らの話ではエルフとダークエルフは長いこと戦争をしており、協力して魔女王に立ち向かうことなど出来ないと。
タケオは策を使い、エルフ達の協力を得て拠点の一つを落とすことに成功する。さらにバルルから来た竜人達の力も借り、ヴィジマでの最終拠点、ベルテ城を落とそうとするが、そこにいたのは地平線を埋め尽くさんとする魔女王軍であった。
だがこれは軍師リァンの策略であり、彼はすぐにヴィジマから撤退してしまった。結果としてヴィジマを奪還することに成功したが、タケオは勝った気がしない。それどころか、ヴィジマの北の森は全焼し、さらに獣人の国マルカから百万を超える難民が押し寄せた。
荒れた土地でどう彼らを養うのか? タケオは茫然と立ち尽くすことしか出来なかった。
登場人物
タケオ:人族。実年齢は不明。四十歳前後の容姿をしている。かつて地球からやってきた転移者。地球に帰ることが第一の目的。
ギフトという神から与えられた能力を多数保持しており、高い戦闘力を誇る。だがあくまで人としての強さを超えることはないので常に慎重に動く。
時間操作というギフトの力で自分の寿命を止め、数えきれない年月を生きている。更に空間転移というギフトを使い、異世界転移を繰り返す……が行きつく世界はランダムなので、いつか地球に帰れる日を夢見て異世界を彷徨っている。
現在アリアへの想いは強くなっている。好きなのだが、未だ想いは伝えられていない。
ヴィジマでタバコの葉を見つけて大喜びしている。
ステータス
年齢:???
種族:人族
HP:9999 MP:9999 STR:9999 INT:9999
能力:杖術10
ギフト:時間操作 空間転移 多言語理解 分析 魔銃 気功
アリア:魔族。十九歳。とある事情でタケが作り出した時が止まった森に辿り着く。傷ついた彼女はタケオに助けられ、命を救われる。
アリアはタケオに事情を話し、一緒に戦ってもらうよう懇願する。
長い金髪とエルフのような耳、そして山羊の角を生やしている。アリアは短い角しか生えていないことをコンプレックスに感じているが、それ以上におっぱいが小さいことを気にしている。
ヴィジマでは酔った勢いでタケオに告白したが、本人は覚えていない。
サキュバスとしての特性は無いとはいうが、自覚が無いだけ。ちょいちょいタケオを魅了している。
ステータス
年齢:19
種族:魔族
HP:1762 MP:2258 STR:2101 INT:2350
能力:水魔法10
ギフト:鍵
ルネ:タケオ達がバルルで出会った竜人族の幼子。バルル北方にある避暑地に母と住んでいたが、魔女王の軍勢が侵攻してきたが、何とか逃げることに成功。そしてタケオに拾われる。
彼女は竜人達の上に立つ存在であり、特殊な能力を有している。普段は人族に近い姿をしているが、腕に竜鱗が生えており、小さな翼と尻尾も生えている。
父親はおらず、優しくしてくれたタケオを父をして慕っている。
ステータスはドラゴンに変化した時のもの。
ステータス
年齢:0
種族:竜神族
HP:2041 MP:452 STR:1209 INT:1887
能力:ブレス5
ギフト:
ベルンド:竜人族であり、竜人の里では一番の戦士。リザードマンのような姿をしている。バルルでタケオと出会い、当初は敵対していたが、共に戦うことでタケオを信頼するようになる。
竜人は他種族の顔の見分けがつかず、いつもタケオとアリアを間違えている。
フリン:エルフである彼はヴィジマの北の森に住んでいた。貫通という貴重なギフトを所持しており、相手がどんな防具を着こんでいてもダメージを与えられる。
北の森では最強の戦士として、ダークエルフ討伐に赴いたが、そこで出会ったダークエルフのサシャに出会い恋に落ちる。
バカップルであり、エロフでもある。
サシャ:ダークエルフの女性。その剣の腕は凄まじく、アリアとの模擬戦では1度も負けていない。父親のテオと共にエルフを滅するべく戦っていたが、フリンと出会い、戦う内に恋に落ちてしまったことに気付く。
隙あらばどんなところでもフリンとエッチをしてしまうダークエロフでもある。
テオ:ダークエルフの戦士のまとめ役。長老会議に意見を言える立場にもあり、かなり影響力が高い。見た目は30代だが、サシャの父親でもある。
シャーマンとしての素質も持ち合わせており、精霊の声を聞くために、時折タバコを吸う。タケオの貴重な喫煙仲間でもある。
リリン:ダークエルフの女性。サシャの幼なじみ。酒好きが高じて、発泡ワインを作り皆に振る舞う。
タケオとアリアが二人で飲んだ時の酒もリリンが作ったもの。
エル:ダークエルフの女性。サシャの幼なじみ。料理好きであり、食に対する情熱はダークエルフの中で一番だろう。
アリアに食べさせてもらった卵焼きの味に感動し、自分でも作るようになる。
ルージュ:ダークエルフの女性。サシャの幼なじみ。おしゃれが大好きであり、色んなドレスを作っている。
アリアがタケオと飲んだ時に着ていたドレスも彼女の作品だ。
ユン:魔女王軍の将軍。タケオと同じSTRを持ち、人ならざる強さを誇る。謎の存在。
リァン:魔女王軍の軍師。タケオと同じINTを持つ。謎の存在。
世界設定
アリアが住む世界は九州と四国が無くなった日本列島のように細長い大陸であり、各地に様々な種族が住む。
北海道にあたる国コアニマルタ。人族と魔女王が支配する国で、近年になり魔女王率いる人族の軍勢が各国を侵攻し始めた。
東北にあたる国コアニヴァニア。アリア達魔族が住む国。魔族とはいうが、邪悪な種族ではなく、魔物の体の一部を引き継いでいるに過ぎない。北にあるコアニマルタとは盛んに文化、経済交流を行っており、豊かな国だった。
関東にあたる国バクー。ドワーフが住む国。やや閉鎖的な国民が多い。山岳地帯であり、良質な鉱脈が多数存在する。
中部にあたる国マルカ。獣人の国。特に特産などは無いが、痩せた土地でも生き抜けるだけの強い肉体を持つ。獣人は己自身を商品とし、傭兵として各国に赴き外貨を得ている。
関西にあたる国ヴィジマ。エルフの国。北の森を火事で失っている。現在かなり国土が荒れている状態。
中国地方にあたる国がバルル。この国から魔女王の軍勢を追い出すことに成功。
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