第28話 ラクサーリア

「いけ! 悪魔たち! 魔王城は真に新しい魔王7将軍の一人、色欲のラクサーリア様がもらった! ワッハッハー!」

 真に新しい魔王7将軍の一人、色欲のラクサーリアが悪魔の大群で魔王城に攻め込んでいる。

「おえー!!!!! 気持ち悪い・・・・・・。」

 城の中では魔王の憤怒のサタンたちは二日酔いでグダグダだった。

「ゴロゴロ~、目が回ってる・・・・・・。」

 怠惰のベルフェゴール、戦闘不能。

「もう勘弁してください! お金ならいくらでも出しますから・・・・・・。」

 強欲のマモン、戦闘不能。

「もう飲めません・・・・・・もう食べれません・・・・・・。」

 暴食のベルゼブブ、戦闘不能。

「脱ぎます! 脱がせてもらいます! ふぎゃ・・・・・・。」

 女の子の色欲のアスモデウス、戦闘不能。

「やめろ・・・・・・アロア・・・・・・。」

 嫉妬のレヴィアタンのロザリー、戦闘不能。

「だらしない! ここは私一人でも、みんなを守ってみせるよ!」

 二日酔いで戦闘不能な元祖、魔王7将軍が全滅の中、一人元気なアロアが魔王城を包囲するラクサーリア軍に立ち向かう。

「いざ! 尋常に勝負だ!」

 アロアは一人でラクサーリアの前に出た。

「おえー!!!!!」

 色欲のラクサーリアは気持ち悪いマッチョのおっさんだったので、目が汚れたアロアも戦闘不能になった。

「これが元祖、魔王7将軍か? 弱すぎて話にもならない。」

 色欲のラクサーリアは簡単に魔王城を手に入れた。

「クソッ・・・・・・二日酔いで頭がズキンズキンしなければ、おまえなんか簡単に倒せるのに・・・・・・。」

 魔王サタンたちは捕えられ、魔王城の地下牢に閉じ込められた。

「ワッハッハー! このラクサーリア様が、今日から魔王だ!」

 何分、何時間、何日かは分からないが、ラクサーリアが魔王になり魔界を掌握した。

「後はスーパービアとアバーリッティが天界を占拠して、天界の神になれば、俺たちの天下だ! 真に新しい魔王7将軍が世界を制するのだ! ワッハッハー!」

 ラクサーリアは外見とは裏腹に仕事のできる男であった。

「大変です!? ラクサーリア様!?」

 悪魔が慌てた様子で駆け込んできた。

「大変です! 新手の敵が現れました!」

「新手の敵? この魔王ラクサーリア様に戦いを挑む頭の弱い奴がいるのか?」

「それが敵は、伝説の勇者です!?」

「なに!? 伝説の勇者!?」

 さすがのラクサーリアも驚いた。

 つづく。

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