第24話 ラース
「よし! いきますよ! ブラピさん!」
「いつでもいいぞ。」
俺は家宝の宝玉のハリウッドが眠れる聖剣エクスカリバーのハリウッドだと知った。そして俺は聖剣エクスカリバーのハリウッドを覚醒させるために、ブラピさんと剣の手合わせをすることになった。
(ダメ! 戦っちゃ、ダメー!!!)
また、あの声が聞こえてくる。何かの幽霊だとは思うのだが・・・・・・。
「でやあああー!」
俺は剣を構え突進する。
「必殺! エンビ・スラッシュ!」
俺は斬撃で悪魔・嫉妬のエンビを呼び出し斬撃として、ブラピを攻撃する。
「こんなものか。ガッカリだ。」
ブラピはまったく動じずに剣を一振りするだけだ。
「なに!?」
ブラピの剣圧はエンビをかき消し、そのまま俺に向かって飛んでくる。
(や、やられる!? 体が動かない!?)
俺は剣圧のすごさに飲まれて死を覚悟する。
「キラーン!」
その時、俺の持っているファントムのハリウッドが輝きファントムの装備を身に着ける。
(イルージョン!)
俺の体は幻影の様にスケスケになり、ブラピさんの剣圧が俺の体を透けて貫通していった。
「危ない!? もう少しで死ぬ所だった!? あ、俺、半分死んでいるんだった。アハッ。」
なんとか俺は謎の声に助けられ、新しい力に目覚めた。
(あなた! 笑っている場合じゃないでしょう!)
遂に謎の声の主の女の子が姿を現し、俺はいきなり怒られた。
(あれだけダメだって言ったのに、どうして、あいつと戦うのよ!)
「君はいったい?」
(そんなことはどうでもいいでしょ! あなた死にたいの!?)
謎の声の女の子は未だに怒り続けている。
(あいつはラースだ。)
「あ、エンビ。」
(僕と同じ新しい魔王7将軍の一人、怒りのラースだ。)
エンビがファントム・ソードから顔を出す。
「どうしてラースは怒っているの? 彼女もアイアーレーに不意打ちをくらって死んでしまったタイプ?」
(違う。ラースはアイアーレーの攻撃はイルージョンで避けたけど、不意に飛んできた剣圧らしきものに斬られて死んじゃったんだ。誰の仕業か分からないんだけどね。)
もちろん犯人はブラピの剣の素振りの剣圧である。
(みたか! 私は一度くらった技は二度と通用しないのだ! ワッハッハー!)
ラースは自分を殺したブラピの攻撃をかわせて満足そうに笑っている。
「そうか! ラースがダメって言っていたのは、冥界に行くことじゃなくて、ブラピさんが危険だと教えてくれていたんだ!」
俺は急に新しいファントムに愛情を感じた。
つづく。
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