第10話 リヴァイアサン
「また新手か!?」
俺は嫌な気配の新しい女の子の登場を確認する。
「あれは竜神リヴァイアサンだ!」
「竜神様!? 龍じゃないじゃないか!?」
「そっこかい!?」
ヘスティアーがロザリーは魔界と人間界の境にいる竜神様と教えてくれる。
「アロア、ふざけてないで、さっさと傷を治しなさい。」
「はい。」
さっきまで痛がって転がっていたアロアがケロッと起き上がる。
「なにー!? あれだけ痛がっていたのに!?」
俺はアロアが何事もなかったように振る舞うことに驚く。
「月魔法! ムーン・ヒーリング!」
アロアは魔法で簡単に傷を癒してしまう。
「アロア! 復活! キャッハッハッハー!」
あっさり元通りに戻ったアロア。
「なんなのよ!? あんたたち!?」
得体のしれない相手にセーラ姫は困惑する。
「アロア、あなた自己紹介をしていないの?」
「したよ。上級天使で、月のハリウッドを持ってるって。」
「それでも、この人達がアロアに戦いを挑んでくるんだ。」
「それなら殺さないとダメね。」
「うん。アロアも遊ぶのも飽きちゃった。アハッ。」
完全にアロアとロザリーの二人だけの世界で意思の疎通ができている。
「本当になんなの!? この人達は!?」
アーサーもアロアとロザリーの二人にゾクっとする不気味さを感じる。
「私も、天界の唯一無二の絶対神ルシファー様の神の使途の上級天使です。」
「上級天使!? 上級天使が二人も!?」
俺とセーラ姫は、そろそろ自分たちが相手にしている者たちがヤバイ相手だと実感してきた。
「そして、持っているのですよ。私もハリウッドをね。」
「なに!?」
「水のハリウッド! アクア・ハリウッド・パワー!」
ロザリーの前身を水が覆いつくす。そして水が消えていくと中から水の装備に身を包んだロザリーが現れた。
「アクア・スナイパー!」
水のハリウッドのジョブをロザリーは狙撃手のスナイパーを選んだ。
「水のハリウッド!?」
「スナイパー!?」
俺とセーラ姫はロザリーの威圧感に気圧される。
「私を普通のスナイパーと思うなよ。私の放つ弾丸は、災害級の大津波だ!」
「何!?」
「私のアロアを傷つけた罪は万死に値する! 死ねー! ゴミ共!」
ロザリーがライフルを構えて引き金を引こうとする。
「待て! ロザリー! そのお方はセーラ姫様だぞ!」
ヘスティアーの叫び声はロザリーに届くのか。
つづく。
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