しかくいせかい

味噌煮込み白木

決意

1話

マルちゃんは普通の子供でした。


たまに「何を考えているのか分からない」「どこを見つめているの?」と言われる事はありましたが。


マルちゃんは普通の子供でした。



マルちゃんはお母さんが好きでした。


たまに喧嘩をして嫌いになる日もありますが。


マルちゃんはお母さんが好きでした。



マルちゃんは優しい性格でした。


たまに突然怒りだしたり、ヒステリックになる時がありましたが。


マルちゃんは優しい性格でした。



マルちゃんはある日、決意をしました。


その決意は小学4年生のマルちゃんにとって大きな意味があり、現実の日常を非日常に変えてしまうような、そんな決意でした。


「そうかい、マルが決めた事ならお母さんは何も言わないよ。」


お母さんはマルちゃんの決意を温かく見守ってくれました。


「マルちゃんかっけー!!おれもそんなこと言ってみてー!!」


クラスメイトのセイジ君はマルちゃんの決意に憧れの感情を抱きました。


「マルちゃん、無茶はしないでね。絶対に帰ってきてね。また遊ぼうね。」


マルちゃんに密かに好意を寄せていたユウコちゃんはマルちゃんの決意を尊重しつつ心配もしました。


マルちゃんはもう一度、自身の決意を高らかに叫びました。


皆が、マルちゃんの決意を見届けようとしていました。

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