第96話 柔らかな双璧
「きゃ!」
シスターの声が聞こえるが今はそんなことに気をとられている場合ではない。
柔らかい双璧から抜け出そうともがくがなかなか抜けられない。
思わずそれを鷲掴みにして脱出を試みた。
ムニッとした柔らかい突起物が気になったが今はそれどころではない、早く顔を出さなければ窒息してしまう。
なんとか顔を壁から出せたので上を向いてみると恥ずかしそうに顔を真っ赤に染め上げたシスターがいた。
その時になって気がついてまう。
私が今揉みしだいた物は彼女の胸だったと言うことに。
「わわっ!!ごめんなさい!」
私はすぐに離れ思わず謝った。
まだ嫁入り前の大切な体を私なんかが触れてしまったのだから罪は重い。
お約束のビンタくらい飛んでくるかと思ったが彼女は特に何もしてこなかった。
「こう言うこともありますよね...」
そう言いながらも顔は真っ赤だ。
裸を見られることはあっても乳房を揉まれた経験がない物だからすんごく恥ずかしいのだろう。
私にもその気持ちがわかるので、先程は誤ったのだ。
忘れもしない中学3年生の時に行った修学旅行。
2日目に入った夜の事だ。
私は1日目の夜にトランプや枕投げで無双してしまったばかりに皆からヘイトを集めていた。
そのためか2日目の入浴時間にその報復の為、私は胸を皆に揉まれ続けたのだ。
ぶっちゃけて言うと報復の為と言うよりは、ただ皆が私の胸を触りたそうにしていたのを覚えている。
私の体は皆と比べると貧相だったので、バストアップと表し入浴時間一杯揉みしだかれ続けたのだ。
その際に軽く達した所を皆に見られたのが今でもトラウマとなっている。
その時恥ずかしさがあるので同性同士でも多少は恥ずかしく感じてしまうようになってしまったのだと思う。
その経験があるだけ余計に彼女に今行った行為は許されるべきではないのだ。
いくら同性でもやっていいことと悪いことがあるのだから。
「本当にごめんなさい!」
私はそれだけ言うとすぐさま風呂場から飛び出した。
私は気がついていなかったのだが、彼女は少し嬉しそうな顔をしていたらしい事を後から母さんに聞いたのはまた別の話。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます