第471話 バレンタイン恋騒劇(4)

「ふふっ、負けてしまいましたね。はい、ではどうぞ影人さん」

「あ、ああ。ありがとう・・・・・・」

 影人がキトナに勝負の内容を告げられた数分後。キトナは満足した顔で影人にチョコを差し出していた。影人は羞恥の感情を押し殺し、キトナからチョコを受け取った。

(マジで恥ずかしさで死ぬかと思ったぜ・・・・・・)

 影人は数分前までの地獄を思い出した。キトナが影人に告げた勝負の方法は、キトナのケモ耳を影人が撫でて、3分以内にキトナが声を出せば、キトナの負け、3分間キトナが声を出さなければ影人の負けという何とも不思議なものだった。よく分からないが楽な勝負だと、聞いた時に影人は思ったがそれは大きな間違いだった。

 キトナはなぜか影人の膝の上に頭を乗せて来た。撫でる体勢だとキトナに言われ、影人は抗議したがその抗議は受け付けられなかった。衆人環視の中で膝枕をして、影人はキトナの頭から生えている耳を撫でた。キトナは時折りくすぐったそうに、かつ幸せそうな顔を浮かべていた。傍から見れば完全にイチャついているカップルそのものである。

 周囲から注がれる様々な視線――羨望、嫉妬、暖かさなどが混じったもの――を浴びながら、影人はキトナの耳を撫で続けた。影人の顔は羞恥から茹で上がったように真っ赤になり、手も震えていた。影人は即座に逃げ出したかったが、シェルディアから本気で勝てと言われていたため、逃げ出す事は出来なかった。結果、影人は必死にキトナの耳を撫で続け、キトナに声を出させる事に成功したのだった。

「ふふっ、よかったわね影人。見事にキトナからのチョコを得る事が出来て。さて、じゃあ早速次の勝負に行きましょうか」

 影人がキトナとの勝負の事を思い出し、軽く死にそうになっている事など気にも止めず、シェルディアがそんな言葉を述べる。すると、ロゼが小さく手を挙げた。

「次は私の番だね。帰城くん、私が君に望む勝負の方法は至って簡単なものだ。互いに至近距離から見つめ合い互いの名を呼び合う。そして、先に目を逸らした方が負けというものだよ。名付けて、ドキドキ目を逸らさないでゲームだ」

「なっ・・・・・・何ですかそのふざけたゲームは!?」

「別にふざけてはいないよ。私もチャンスを逃したくはないからね。だから、合法的にイチャイチャ出来る方法を考えただけさ。ふふっ、頑張って私に勝ってくれよ帰城くん。じゃないと、君にこれを渡せないからね」

 ロゼが手に持つバレンタインの菓子を影人に見せる。高級そうな黒い箱の中にどのような菓子が入っているかは分からない。本来なら何が入っているのかワクワクするところかもしれないが、恐怖と緊張に支配されている前髪には、何が入っているかはどうでもよかった。

「素敵な勝負方法ね。ほら影人。あの子の近くに行きなさい」

「ううっ、いっそ殺してくれ・・・・・・」

 シェルディアに促された影人は半べそをかきながらロゼの元へと向かった。すると、ロゼが立ち上がり影人の前に立った。2人は至近距離で向かい合う。

「では、始めるよ。帰城くん、もっと近く顔と顔が触れ合うくらいに寄ってくれ」

「いや、これでも十分近く・・・・・・」

「じゃあ、私から寄るよ」

 ロゼが一歩を詰める。結果、ロゼと影人の距離は互いの息がかかるほどに縮まった。まるで、口付けをする数秒前といった距離感だった。

「うっ・・・・・・」

 超至近距離からロゼの顔を見た影人は思わずそんな声を漏らした。ロゼは普通に超がつく美人さんである。そんな超美人の顔面がこれほど近くにあるという事実と、ロゼの薄い青の瞳が影人の心臓の鼓動を否が応でも速くなる。

「影人くん。すまないが、前髪を上げてもらえないかな。この勝負は互いの目と目を合わせ、逸らした方が負け。そのままだと、勝負の判定が出来ない」

「っ・・・・・・わ、分かりましたよ。嫌ですけど・・・・・・ヘアピンかゴム貸してください」

 影人が髪留めの道具を求めると、シェルディアが「はい、どうぞ」と影の中からいくつかヘアピンを取り出し影人に渡した。シェルディアからヘアピンを受け取った影人は「ありがとう」とシェルディアに感謝の言葉を述べ、長い前髪をヘアピンで留めた。結果、いつもは前髪に覆われている影人の顔の上半分が露出する。

「・・・・・・これでいいですか」

「ああ。しかし・・・・・・ふふっ、通常の君の素顔を見るのはパーティーの時以来だね。人の容姿についてあまりとやかくは言わないのが私の主義なんだが・・・・・・格好いいよ。正直、描きたい欲がふつふつと湧き上がってきて我慢するのが大変だ」

「・・・・・・そうですか。相変わらずですね、ピュルセさんは」

 「格好いい」という言葉にむず痒さを覚えながらも、影人はロゼにそう言葉を返す。そして、影人とロゼは互いの目を見つめ合った。

「先行は私がもらっても?」

「構いませんよ」

「では。・・・・・・影人」

 ロゼが影人の名を呼ぶ。いつもの「帰城くん」呼びではなく「影人」と呼び捨てだ。超至近距離から目を見つめ合ったまま、普段とは違う呼び方――まるで恋人を呼ぶような――をされる。その破壊力は影人が想像しているよりも尚凄まじいものだった。

「っ・・・・・・」

 余りの羞恥に影人は反射的に目を逸らしそうになった。これはヤバい。ヤバすぎる。正直、過去一ヤバい。顔が一瞬で赤くなるのを感じる。今すぐにでも逃げ出したい。しかし、それは出来ない。全力でどんな手を使ってでも勝ちに行け。シェルディアは影人にそう言った。影人は気力を振り絞り、ロゼの美しい薄青の瞳を直視し続ける。

「つ、次は俺の番です。・・・・・・ロゼ」

 影人もロゼに倣いロゼの名前を呼び捨てた。影人の言葉を受けたロゼの顔も見る見る間に赤くなった。

「ふ、ふむ・・・・・・これはあれだね。マズいね。胸の高鳴りが止まらない。そうか・・・・・・私もしっかり乙女だったんだな・・・・・・」

 ロゼはニヤけるのを何とか我慢するような顔で小さくそう呟いた。キトナの時と同じく、影人とロゼに周囲からの様々な視線が突き刺さる。

「ふふっ、じゃあまた私の番だね。影人♡」

「うぐっ・・・・・・ロ、ロゼ♡」

「影人♡」

「ロ、ロゼ♡」

「影人♡」

「ロゼ♡」

 ロゼが甘えた声音で影人の名を呼んだ来たので、影人も甘えた声音で応える。2人は顔を紅潮させたまま、交互に互いの名を呼び合う。

(き、気が狂いそうだ・・・・・・早く、早くこの勝負を終わらせないと・・・・・・!)

 だが、どうする。このままただ呼び合っていては勝負がつかない可能性もある。勝負に勝つためには今以上の刺激をロゼに与える必要がある。どんな手を使ってでも本気で勝ちに行け。シェルディアのその言葉が再び頭の中に響く。羞恥の感情は捨てろ。そして、その末に影人はある方法を思いついた。影人は右手をロゼの後ろにある壁にドンと突いた。

「ロゼ」

 影人は更にロゼとの距離を詰め、後数ミリで唇が触れてしまうほどの距離でロゼの名を呼んだ。先ほどまでの甘えたような声音ではなく真剣な声音で。

「っ・・・・・・」

 影人に突然壁ドンをされたロゼはその薄青の瞳を大きく見開いた。そして、ロゼは無意識だろう。両の瞼を閉じた。まるで、口付けを待つかのように。

「・・・・・・勝負は確か、目を逸らした方が負けでしたよね。もちろん、目を閉じて相手の視線を遮った場合も負けですよね」

 だが、影人はスッとロゼから離れた。影人の言葉にロゼは目を開き苦笑した。

「・・・・・・ああ、そうだね。勝負は私の負けだ。いや、しかしいい体験が出来たよ。新しいジャンルの絵が描けそうだ。うん。早速色々なアイデアが湧いて来た。早く描きたいね。しかし、それはそれとして」

 ロゼは影人にバレンタインの菓子を渡した。影人はロゼからの贈り物を受け取った。

「ありがとうございます」

「礼には及ばないよ。ただ、出来れば食べる時に私のことを思い出しながら食べてもらいたい。あと、これは小言だが、あのままキスをするのがスマートだったんじゃないかと思うよ」

「い、いやそれは俺にはハードルが高すぎますよ・・・・・・」

 影人はぶんぶんと首を横に振った。そのタイミングで、シェルディアがパンと軽く手を叩いた。

「はい、終わりよ。よかったわね影人。またお菓子を手に入れる事が出来て。にしても・・・・・・ふふっ、あなたってあんなに情熱的な事も出来るのね。正直、その子が羨ましかったわ」

「むぅー・・・・・・いいなぁ、ロゼ・・・・・・」

「ぼ、僕の方が付き合いは長いのに・・・・・・壁ドンなんて僕もされた事ないのに・・・・・・!」

「あ、あんなに近い距離で・・・・・・」

「まあまあ」

「ちっ・・・・・・」

「若さじゃのう」

「きゃー! リアル壁ドンよ!」

「わわっ、凄かった・・・・・・」

「前髪のくせに生意気ですね・・・・・・」

「・・・・・・」

「ほほっ、見た目によらず女性の扱いが上手いのう」

「うーん、レールにとって強力なライバルが多そうだね」

「大胆だね」

「全く、レイゼロール様というお方がいるのに・・・・・・」

 ソニア、暁理、アイティレ、キトナ、レイゼロール、白麗、明夜、陽華、ソレイユ、イズ、ガザルネメラズ、レゼルニウス、ゼノ、フェリートが今の影人とロゼの戦いの感想を漏らす。影人は羞恥の感情を振り払うように、再び何度か首を横に振った。

「つ、次の相手は誰だ!? なんでも来い! すぐに終わらせてやるぜ!」

「はーい! 次の相手は私だよ♪」

 影人の言葉に応え手を挙げたのはソニアだった。ソニアは立ち上がると、影人に勝負の方法を告げた。

「私が影くんに提案する勝負は・・・・・・題して、告白ゲーム! お互いに相手に告白して、受け入れた方が負け! 一応言っておくけど、ゲームだから影くんも恥ずかしがらないでちゃんと告白してね♪」

「はあ!? おい待て金髪! 意味不明なゲーム過ぎるぞ! というか、告白をどっちも受け入れなかったらどう――」

「細かい事はいいの! 早速やるよ! 先行は私ね!」

 ソニアは鼻息荒くそう決めると、大きく深呼吸をした。大丈夫。これはあくまでゲームであり練習だ。文言もずっと考えていた。

(影くんは間違いなく私の告白を断る。練習でもゲームでも、それは辛いけど・・・・・・影くんが私に告白してくれる方が100億倍幸せ! そして当然私はそれを受け入れる! これだけで1年は幸せになれる!)

 告白ゲームは影人から合法的に告白されるために、ソニアが考えたゲームだ。加えて、自分の想いが詰まったチョコも影人に渡せる。ソニアにとってはメリットしかない。

「影くん。私ね、影くんの事が好き。私にとっての初恋は君だった。そっけなく見えるけど、本当は優しい君が好き。君の笑顔が好き。誰かのために本気で頑張れる君が好き。君の全部が大好き。だからね、影人くん。お願いします。どうか、私と付き合ってください。私を君の彼女にしてください」

 ソニアはドキドキと跳ねる自身の心臓の音を聞きながら、影人に告白した。

「っ・・・・・・」

 ソニアから告白の言葉を受けた影人はドクンと自分の心臓が大きく跳ねるのを感じた。ゲームだという事は分かっているが、それでも影人からすれば女子に告白されるのは初めての経験だ。しかも、相手は世界の歌姫であるソニア・テレフレアだ。さすがの前髪野郎といえども動揺せずにはいられなかった。

(((((あ、本気だ・・・・・・)))))

 一方、ソニアの告白を聞いていた女性陣はソニアの言葉がただのゲームの言葉だけではない事を悟っていた。

「・・・・・・悪い。それは出来ない」

 少しの間を置いて影人はソニアの告白を断った。このゲームは告白を受け入れた方が負けだ。本気で勝ちを目指さなければならない影人からすれば、ソニアの告白を断るのは当然の事であった。

「・・・・・・うん。だよね。よし、じゃあ次は影くんの番だよ! さーて、影くんは私が思わず受け入れちゃうような告白をしてくれるのかな~?」

 ソニアはズキリと痛んだ胸に無意識に手を当てた。ソニアに告白を促された影人は、先ほどのソニア同様に大きく深呼吸を行う。そして、真っ直ぐに自身の瞳で――髪留めをしているままなので影人の顔をまだ露出している――ソニアの顔を見つめた。

「・・・・・・金髪。いや、。お前の事が好きだ。だから、俺と付き合ってくれ。こんな俺だが・・・・・・必ずお前を幸せにする。だから、頼む」

「っ・・・・・・」

 影人の言葉はシンプルで真っ直ぐだった。ソニアがその顔を驚愕の色に染める。これが偽物の言葉である事は分かっている。そんなことは分かりきっているはずなのに、ソニアの心臓はこれまでにないほどに高速で鼓動を刻み、顔は燃えているかのように熱を帯びている。目には涙まで滲んでくる。去年に影人と再び会った時から、いや影人に初恋をしたときから待ち望んでいた言葉を聞けたソニアは、満面の笑みを浮かべた。

「はい。こちらこそ、末永くよろしくお願いします」

「っ・・・・・・お前、チョロすぎないか?」

「失礼だなー。私、これでもその辺りはしっかりしている方だよ。私が告白を受け入れちゃったのは、それだけ影くんの告白が情熱的だったからだよ。えへへ、でも今日は忘れられない日になっちゃったな。私、影くんから告白されちゃったー♪ 影くんのお母様や妹さんにご報告しなくちゃ♪」

「ふざけんなあくまでゲームだろ!? おいマジでやめろよ金髪!」

「どうしよっかなー♪ あ、取り敢えずチョコはあげるね」

 超がつくほど機嫌がいいソニアと対照的に不機嫌な影人。勝負に勝ったのは影人だが、真の勝者が誰なのかはその光景を見れば一目瞭然だった。

「はい、ご苦労様。じゃあ、さっさと次の勝負に行くわよ」

「っ? どうしたんだ嬢ちゃん。何か不機嫌そうだが・・・・・・」

「気のせいよ。ええ、あなたの気のせいよ。別に不快になんてなってないわ。取り敢えず、後で久しぶりに鍛えてあげるから覚悟しておいてね。特別に真祖化もしてあげるから期待しておく事ね」

「何で!? それ実質殺人宣言だよね!? やっぱり嬢ちゃん凄いキレてんじゃん!」

 影人が悲鳴を上げる。そんな影人を見かねたようにイズがため息を吐き立ち上がった。

「はぁ、時間の無駄ですね。帰城影人、次の相手は私です。私の勝負方法は至ってシンプル。私とじゃんけんをしてあなたが勝てばいいだけです」

「マジでシンプルだな・・・・・・いや助かるけど。というか、お前が俺にお菓子をくれる理由は何なんだよ。いや、他の奴らも分からんがお前は特に訳が分からん」

「私があなたにバレンタインの菓子を贈るのは、感謝の意からです。それ以外に他意はありません。ほら、さっさと始めますよ。ああ、言っておきますが私はグーを出します。嘘ではありません」

「え、は?」

「いきますよ。じゃんけん、ぽん」

 混乱している最中にじゃんけんが始まってしまっため、影人は今のイズの言葉の影響から咄嗟にパーを出した。イズが出した手は宣言通りグーだったので、これで影人の勝ちである。

「あなたの勝ちです。はい、どうぞ」

「お、おお・・・・・・サンキューな」

 イズが影人に菓子を渡す。影人は若干戸惑いながらもイズから菓子を受け取った。

「これで終わりです」

「そうみたいね。今までの勝負と比べると随分あっさりだけど、そういう勝負があってもいいわね。じゃ、次ね。どんどん行きましょう」

 シェルディアが周囲を見渡す。すると、スッとシトュウが手を挙げた。

「次は私です。私は正直勝負などしなくてもよかったのですが・・・・・・まあ決まった事なので私もそれに従います。帰城影人、私との勝負も簡単なものです。今から5秒以内にあなたが私の手を握る事ができればあなたの勝ち。出来なければ負けです。始めますよ。5、4、3 ・・・・・・」

「っ! また急な・・・・・・!」

 影人が慌ててシトュウの元まで駆け、シトュウの手を握る。シトュウの手は少しひんやりとしていた。

「・・・・・・あなたの勝ちです。どうぞ。一応、言っておきますが手作りです。あと、これも一応言っておきますが、私は料理をしたのも、人間に贈り物をするのも初めてです。・・・・・・何が言いたいかと言いますと、それなりに貴重な物だということです。ですから、多少はありがたがって食べなさい」

「あ、ああ。それはもちろん・・・・・・何かシトュウさん顔赤くないか?」

「気のせいです。勝負は終わりました。さっさと手を離してください」

 シトュウにそう言われた影人は握っていたシトュウの手を離した。手を離したら離したで、シトュウは残念そうな顔を浮かべたように見えたが、それこそ気のせいだろう。何はともあれ、これでシトュウからのお菓子もゲットである。

「ふふっ、よかったわね影人。これで5つ目。まだ折り返しではないけれど・・・・・・順調ね。その調子で頑張ってちょうだい」

「・・・・・・ああ。ここまで来たら全部の勝負に勝ってお菓子を全部手に入れるよ」

 優雅に笑うシェルディアに影人も強気な笑みを返した。正直、女性陣には悪いが、お菓子は未だに全く欲しいとは思わない。だが、本気で勝ちに行く以上、影人は負けるつもりはなかった。


 ――乙女たちと前髪のバレンタインの戦いは中盤戦へと差し掛かる。

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