第407話 亀裂を巡る戦い、決着(2)
「ふん、しかしいざ来てみれば・・・・・・どいつもこいつも死にそうではないか。情けんな。これが異世界の戦士どもか」
第2の亀裂、イギリス。ファレルナ、真夏、ハサン、ノエ、ゼノ、クラウンVS魔機神の写し身1号の戦い。写し身を蹴り飛ばしたシスは周囲に倒れている者たちを見下ろし、そう呟いた。
「っ、あなた・・・・・・は・・・・・・?」
ファレルナがシスを見上げる。その問いかけにシスはこう答えた。
「俺様は絶対無敵の真祖、シスである。シェルディアの奴と同じ吸血鬼だ。面倒で不愉快で仕方がないが・・・・・・先ほど言ったように、貴様らを助けてやる」
シスは影を伸ばしファレルナ、ノエ、クラウン、真夏、ゼノ、ハサンに触れた。そして、影を媒介として自身の無限の生命力を流し込む。その結果、6人の傷はたちまちに、完全に癒えた。
「っ、これは・・・・・・」
「傷が治った・・・・・・?」
ゼノとノエが立ち上がり自分の体を見下ろす。他の者たちも同様に、癒えた自身の体を見て驚いている様子だった。
「俺様の高貴で貴重な生命力を貴様らにくれてやった。吸血鬼は無限の生命力を持つ者。他者に生命力を分けて傷を癒すなど容易いものよ」
影を元に戻したシスが偉そうな態度全開で腕を組む。シスの説明を聞いた真夏は「げっ、あんたあいつと同じ吸血鬼なの」と一瞬嫌そうな顔を浮かべた。真夏はシェルディアに1度完膚なきにまで負けている。ゆえに、吸血鬼に対してあまりいい印象はなかった。
「でもまあ、味方なのは素直に頼もしいわね。ありがとうねあんた。確かシスだったわね。褒めて遣わすわ!」
しかし、真夏は持ち前の朗らかな気質を発揮し笑顔になると、シスに感謝の言葉を述べた。何とも真夏らしい礼の言い方である。
「褒めて遣わすだと? 貴様、誰にものを言っている。殺すぞ」
「うっ、悪かったわよ。別にそんなに怒らなくてもいいじゃない・・・・・・」
だが、相手は真夏よりも何倍も傲岸不遜なシスである。シスはギロリとそのダークレッドの瞳で真夏を睨みつけた。睨まれた真夏は、いじけたように顔を背ける。
「いやはや、しかしシェルディア様と同じ吸血鬼の方が助っ人に来てくださるとはー。一騎当千の戦力が来たとあれば、風向きも変わりそうですー」
「何だ貴様は。奇怪な見た目をしているな。だが、言っている事はまともだ。そうだ。俺様が来たこの瞬間、貴様らから敗北の文字は消えた。あるのは勝利だけだ」
「うわー・・・・・・俺、あそこまで偉そうで物事を確信してる奴初めて見たかも」
「真なる実力者か、或いは真なる愚者か・・・・・・すぐに分かる事か」
クラウンに不審な目を向けながらも、シスがそう宣言する。自信満々という表現を通り越して、当然といったシスの様子に、ノエとハサンはなんとも言えない顔を浮かべた。
「・・・・・・」
シスに蹴り飛ばされた写し身が体を起こす。血と影を纏った真祖の蹴りをまともに受けた事によって、写し身の体は半壊していた。だが、即座に超再生の力が働き写し身の体は元通りに修復された。立ち上がった写し身は、バイザーの青い単眼でシスを捕捉した。
「ふん、損傷を回復したか。超再生の力を持っているようだな。おい貴様。確かゼノとか言ったか。あれは何だ。アオンゼウとほとんど同じ見た目をしているが」
「さあ、俺にも詳しい事は分からないけど・・・・・・見た目的にも、能力的にも多分アオンゼウの模倣体、写し身じゃないかな」
シスに促されたゼノが自身の見解を述べる。ゼノの見解に納得したのか、シスはゼノに何も言葉を返さなかった。
「アオンゼウの写し身・・・・・・なるほどな。超再生の力はアオンゼウ由来か。となれば、アオンゼウのそれ以外の能力も持っていると考えるべきだな」
シスはそう呟くと、自身の影を槍に変えた。そして、左手首を爪で切り裂き、血を剣に変えた。右手に影の槍、左手に血の剣を携えたシスは、再びゼノに質問を投げかける。
「だが、写し身ならば本物よりも劣っているのが道理だ。おい。アオンゼウが使った能力とあいつが使った能力の違いはあるか。具体的には、アオンゼウが使えて奴が使えない能力はあったか?」
「・・・・・・うーん。ちょっとすぐには分からないかな。思い出すから時間をちょうだいよ」
「ふん、使えん愚図だな。しかも、俺様に時間稼ぎを要求するか。・・・・・・すぐに思い出せ。そうでなければ、俺様が貴様を殺すぞ」
シスはそう言って、地を蹴り神速の速度で写し身へと接近した。そして、左手の剣を振り下ろした。
「・・・・・・!」
写し身は左手の光刃でシスの剣を受け止めた。すると、シスの血の刃が半ばから切断された。不壊属性を持つ造血武器が壊される。それは光刃に概念無力化の力が宿っているという証明だ。写し身は右腕の砲身を実体剣に変えると、その剣で反撃を行った。
「ふん。温いわ」
シスはその攻撃を難なく避けると、右足で思い切り写し身の足を払った。シスに足を払われた写し身は一瞬体勢を崩す。だが、写し身にはブースター付きの機械の翼がある。写し身はブースターと翼を使って姿勢制御をかけた。結果、写し身は倒れる事なく、倒れかけの姿勢から光刃による反撃を繰り出した。
「ほう。やる。とでも言うと思ったか」
シスはつまらなさそうな顔を浮かべながらも、光刃を回避しなかった。結果、シスの身が大きく切り裂かれる。光刃による斬撃なので血は出ない。そのため、血による反撃は出来ない。だが、シスの狙いはそれではなかった。写し身が攻撃を受けたと同時に、シスは自身の影を操作し、影を地面から突き出させ、写し身の頭部を影で貫いた。
「・・・・・・!?」
「ふん。この程度の攻撃を喰らうか。俺のようにわざと受けたというものでもない。魔機神の写し身といっても程度が知れるな。今まで貴様は、ただ雑魚を虐めていたに過ぎない。貴様に見せてやろう。真の暴力というものを」
シスはそのまま写し身の頭部を蹴り上げた。写し身の肉体が跳ね上がる。シスは右手の槍と残っている影で写し身の体を穿ち、切り裂く。シスは同時に自身の影の一部で自身の肉体を切り裂き、そこから出た血を流体状の刃として、その血刃も攻撃に加えた。黒と赤が奏でる恐ろしくも美しい暴力。その暴力の前に神の写し身は一方的に蹂躙される。
「・・・・・・やっぱり凄まじいな」
その光景を見ていたゼノがポツリと言葉を漏らす。ゼノにとって、シスが戦う光景を見るのは数回目だ。1度目は影人と戦った時、2〜3度目はヘキゼメリでの戦い。シェルディアをして、最も吸血鬼の力が上手いと言わしめる真祖。シェルディアのように『世界』という派手な業こそないが(もしくはまだ使っていないか)、十二分に圧倒的な暴力を感じさせる光景だった。シスの戦いを初めて見るゼノ以外の者たちも驚き、いっそ引いたような顔になっていた。
「おい、まだか」
「ああ、ごめん。一応、イズが見せてそいつが見せてない能力としては、障壁の展開、雑魚・・・・・・機械人形の呼び出しとかだね」
写し身を攻撃しながらシスがゼノにそう聞く。ゼノは以前のヘキゼメリでのイズとの戦い、写し身との戦いの記憶を思い出しながら、そう返答した。
「なるほどな。いいだろう。殺すのはよしてやる。さて、そろそろいいか」
シスは細切れにした写し身の残骸を適当に蹴り飛ばした。蹴り飛ばされた残骸は超再生の力で徐々に形を取り戻し――
「・・・・・・」
やがて完全にその姿を取り戻した。
「ふむ。やはりな。明らかにアオンゼウより再生の速度が遅い。とはいえ、概念無力化の力は有している。アオンゼウと同じで禁呪は意味をなさんだろうな」
かつてアオンゼウを封じた者としての観点から、シスが一種の見解を示す。
(アオンゼウと同じならば意識を引き摺り出して死を与えるのがこいつを無力化する方法だが・・・・・・精神を顕在化させる術は俺様にも使えん。こいつらが使える可能性もゼロではないが限りなく低いだろうな。いや、そもそもこいつに意思はあるのか? こいつは一言も言葉を発していない。言葉とは意思の発露だ。イズなるモノが入る前のアオンゼウも言葉は発していた。ならば、こいつに意思は・・・・・・)
「・・・・・・!」
シスが思考を巡らせていると、写し身が背部の魔法陣から大量の機械の剣とレーザを放つ端末装置を、翼から極小の刃の群れである青い煌めきを呼び出す。それらは一斉にシスに狙いを定め、今にも攻撃を行おうとしてきた。
「ふん。他愛もなく迎撃してやろう」
シスが軽く構える。だが、そのタイミングでファレルナが動いた。
「やらせません!」
ファレルナが自身の背後から漏れ出る浄化の光を高め、手の形にする。光の手は機械の剣や端末装置、青い煌めきを全て包み込んだ。何かを傷付ける力すらも浄化するほどに強まった浄化の光は、写し身の攻撃手段を全て地に落とした。
「っ? おい、そこの女。貴様、今何をした?」
「はあ、はあ、はあ・・・・・・私の光で、何かを傷付ける力を無力化しました。これで、地面に落ちている物は使えません」
その光景を見たシスが背後を振り返りファレルナを見つめる。一気に強力な力を使用したファレルナは、疲れたような顔を浮かべながらもそう答えた。
「概念無力化の力を持つ攻撃手段を全て無力化するか・・・・・・面白い」
シスはフッと興味深そうな笑みを浮かべた。概念無力化の力を無力化する。そのような方法があるならば、写し身を倒す事も可能だ。
「おい、貴様のその力で奴の体に施されている概念無力化の力を無力化しろ。そうすれば、俺様が奴に止めを刺してやる」
「・・・・・・そうか。概念無力化の力がなくなれば、俺の『破壊』も届く。超再生の力があるけど、その再生の力よりも早く壊せばいいだけだ。それなら・・・・・・うん。勝機が見えてきたね」
「だったら、私の呪いも届くって事!? なら大丈夫よ! 対象を呪えさえすれば私は無敵なんだから! 頼むわよ『聖女』!」
シスの言葉を契機として、ゼノと真夏もその事実に気づく。シス、ゼノ、真夏の3者からそう言われたファレルナは少し不安げな顔を浮かべた。
「皆様のお気持ちに応えたいのは山々なのですが・・・・・・今の私は何かを傷付ける力しか無力化できないんです。あの方の体には確かに兵器があります。ですが、体自体は何かを傷付けるものではありません。なので、完全に無力化できるかどうか・・・・・・」
「知らん。何とかしろ」
「酷いわねあんた! 『聖女』、もし不安なら光臨使って力の出力を上げてみなさい! 出し惜しみしてる場合でもないしね! それなら多分出来るわ!」
シスの投げやりな言葉にツッコミを入れつつ、真夏が真っ当なアドバイスをする。しかし、それでもなおファレルナは不安げな顔を崩さなかった。
「ですが、私が光臨を使えば闇人の皆さんが・・・・・・」
「確かに、君の光臨は俺たちにとっては猛毒みたいなもので、かなり弱体化もするけど・・・・・・すぐに浄化されたりはしないよ。だから使うんだルーナ。俺たちなら大丈夫だから。ね、クラウン?」
「そうですねー。ここは1つ、気合いで何とかいたしましょう。どちらにせよ、それしか勝ち筋は見えませんし」
ゼノにそう聞かれたクラウンが頷く。闇人たちの答えを聞いたファレルナは、自身も覚悟を決めた。
「分かりました。皆さんがそう言うなら。私は皆さんと、そして私を信じます」
「・・・・・・!」
写し身が両腕の剣を砲身に変える。そして、ファレルナたちに向かって破滅の光を連射する。シスはその光を回避し、神速の速度で一気に写し身との距離を詰めると、写し身を影で切り裂いた。
「ならばさっさとしろ。時間と隙は俺様が稼いでやる。せいぜい、泣いて喜び俺様を崇めることだな」
「偉そうのレベルが宇宙レベルね・・・・・・まあいいわ! 『聖女』やるわよ!」
「はい!」
真夏がファレルナを促す。頷いたファレルナと、真夏はこう言葉を唱え始めた。
「我は光を臨む。力の全てを解放し、闇を浄化する力を!」
「私は光を臨みます。力の全てを解放し、闇を浄化する力を」
真夏に黒い宝石のようなオーラが、ファレルナに純白のオーラが纏われる。そして、2人は力ある言葉を放った。
「「光臨!」」
真夏とファレルナの身から光が発せられ、世界を光で染める。数瞬間後、光が収まると2人の姿は変化していた。
「さあ、ここからが本番よ! 呪ってやるわ!」
「全力で行きます・・・・・・!」
光導姫としての全ての力を解放した真夏とファレルナがそう言葉を述べる。完全に解放されたファレルナの浄化の光に、ゼノとクラウンが顔を曇らせた。
「ぐっ・・・・・・」
「こ、これは・・・・・・かなりキツイですねー。気を抜けば、一瞬で意識が持っていかれそうですー」
「っ、この光・・・・・・なるほど、先程から違和感を覚えてはいたが、闇の性質を持つ者への特効か」
写し身の相手をしていたシスも、ほんの少しだが顔色を曇らせる。ファレルナの光は闇を照らす光。その対象は当然、闇の本質を持つシスにも及ぶ。
「だが、俺様は真祖だ。この光で弱体化するくらいが丁度いいというものだろう」
しかし、シスは笑うとより激しく写し身を攻撃した。真祖。それは規格外中の規格外。絶対最強と称されるその力に嘘偽りはなかった。
「・・・・・・ねえ、俺たち完全に蚊帳の外っぽいけど・・・・・・どうする?」
「・・・・・・どうもこうもするか。俺たちは守護者だ。守護者の仕事は光導姫を守る事。なら、その仕事をすればいいだけだ」
「・・・・・・まあ、確かにね。じゃあ、俺たちは臨機応変に動くか」
ノエとハサンは真夏とファレルナの近くに控えた。ノエとハサンの攻撃では、写し身にダメージを与える事は難しい。ゆえに、2人はいざとなれば自分たちが光導姫を庇えるように、守りの姿勢を取った。
「私の光よ! 力を払って!」
ファレルナが自身の全身から放たれる浄化の神気宿す光を腕の形に変える。大丈夫。自分の光ならば届くはずだ。ファレルナは自身を、そして自分を信頼してくれている仲間を信じた。その正の感情が、ファレルナの力を更に強める。ファレルナの頭上の光輪に光冠が展開される。それは、いつしかのゼノとの戦いで至った、光臨を超えた力だった。
「シスさん!」
「ふん、分かっている」
ファレルナの声を受けたシスは自身の力を全て解放した。途端、シスの髪の色が銀に変わり、瞳が真紅に、同じく真紅のオーラがシスに纏われる。真祖化。シスの本来の姿だ。シスは左手の爪を伸ばし、写し身の右腕と右翼を切断した。
「本来ならば貴様如きに見せる姿ではないが・・・・・・喜べ。運が良かったな。その光景を噛み締めて逝け」
シスは真紅の瞳で写し身を見つめると、残りの腕と翼、両足を切断し、左の拳で写し身のバイザーを破壊した。そして、無惨な残骸となった写し身を空中に放り投げる。
「くれてやる」
「はあぁぁぁぁぁぁぁッ!」
同時にファレルナが残骸となった写し身に光の腕を伸ばす。超再生の力を持っている写し身は、少ししてその体を完全に修復したが、その時にはファレルナの光の腕が写し身を包み込んでいた。イズとは違う再生速度の遅さ、その弊害が見事に露呈した。
「・・・・・・!?」
「皆さん!」
ファレルナの光の腕が、写し身の体に宿る「力」を無効化する。この瞬間、ファレルナの光は概念無力化の力だけでなく、超再生の力すら無効化していた。それは到底人の身が起こしたとは考えられない、正に奇跡の御業だった。
「俺のありったけの闇をくれてやる・・・・・・!」
ゼノが自身の全ての闇を全開にする。すると、ゼノの髪が全て黒色へと変わり、両目の琥珀色の瞳も漆黒へと変わる。ゼノもかつてファレルナとの戦いで至ったステージへと昇華した。ゼノは全てを喰らい尽くし破壊する闇を写し身へと放った。
「我は呪を操る者。今、この者に呪をかける。そのために、今おいでませ。須く、須く来たれ。究極の呪よ、この者を呪え。出し惜しみはなしよ! 来なさい、『呪神の
真夏も光臨した自身の最大浄化技を放つ。真夏の背後の空間に黒い渦が現れ、そこから1本の細くしなやかな女性のような腕が出現する。その腕は空中の写し身に向かって真っ直ぐに伸びて行った。
「我は
シスは右手に死の禁呪を纏わせると、地を蹴り写し身へと近づいた。
「・・・・・・!?」
ゼノの破壊の闇、真夏の呪神の腕、シスの禁呪が同時に写し身へと触れる。ファレルナの光の腕は味方の「力」は無力化しなかった。味方、という意識がファレルナの力に作用したからだ。結果、概念無力化の力と超再生の力を無効化された写し身に、破壊と呪いと死が襲い掛かる。急速に写し身の体が粉微塵に崩壊し、写し身の最も大切なモノ、亀裂を守るという命令が奪われ、死が刻まれる。
そして、写し身は塵も残らず虚空へと消えた。
「・・・・・・俺たちの勝ち、かな」
「そのようですねー。ワタクシ、全くいいところナシでしたが。いやはや、道化として情けない限りですー」
「何言ってんの。あんたも守護者も、私たちを守ってくれてたじゃない。確かに目立ったのは私たちだけど、それだけよ! 胸を張りなさいピエロ! 私たちの勝ちよ! あはははは!」
「はい。皆さんの力のおかげです!」
「だってさ。そう言ってもらえると救われるね。『傭兵』」
「・・・・・・ふん」
「バカ共が。どう見ても俺様のおかげだ」
ゼノ、クラウン、真夏、ファレルナ、ノエ、ハサン、シスがそれぞれの言葉を述べる。そして、ソレイユから符を預かっていたファレルナが、その符を亀裂に貼る。ファレルナたちの役目は果たされた。
――第2の亀裂、イギリス。勝者、『聖女』ファレルナ・マリア・ミュルセール、『呪術師』榊原真夏、『傭兵』ハサン・アブエイン、『弓者』ノエ・メルクーリ、『破壊』のゼノ、『道化』のクラウン、『真祖』シス。こうして、第2の亀裂を巡る戦いは終了した。
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