(4)夢について

昼寝のつもりで寝転がり

眠りにつくと夢を見た


トタンで出来た階段を

真昼の夢の中、僕は上っている


階段の踊り場で止まっていた女が

列車を写真に撮っている


通りすがりの男が

あれは200系だと言った


列車の中には人がいて


彼は理工学部の出身で

自作の携帯電話を僕に渡したら

俺も階段を上ると言った


携帯電話のアラームが鳴り

僕は目を覚ますと、気付くともう朝になっている


寝過ごしてしまったなと、外を見上げれば


理工学部の彼は

階段のずっと先を行っていた

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