サバイバー18年目になりました。それからコロナワクチン接種の記録


2021年3月 18年前の3月の中旬 手術を待っていた時期。


陸軍病院での精密検査のためにハワイに行き着いたばかりで、ホテルにいました。


悪性結果が出て、不安と悲しみに押しつぶされそうになっていました。まだ8歳だった息子の手はとても小さくてモミジのようで、その手を握ると涙がこみ上げてきたのをよく覚えています。


一週間前は全く何も知らずに元気に過ごしていたのに。体調が悪くなったわけではないのに、ある日突然検査で「」と言われ、世界がまっ逆さまになった気がした日。


「手術で胸を全摘します」「抗がん剤をします」そして治療しても5年元気な保証はない。信じられないというか、わかってはいたと思うのですが頭がついていかなかったあの頃。


「え?嘘でしょう?」そのことばかりぐるぐる回っていました。


「だって、こんなに元気なのに?息子はまだ8歳なのに?」年齢関係ないですが、そんなことを考えてしまいました。


突然の運命を受け入れるのはとても勇気がいることでした。


全治療が終わっても泣いてばかり、毎年毎年心配ばかりしていました。


10年以上経って、やっと安心できてきたと思います。奇跡のような10年越えられた事がうれしくて、そしてなんとか記録を残したくてエッセイにまとめたのが「乳がんサバイバー」でした。


「皆心配しないで!元気になった人だっているよ」と伝えたくて。


そして16年たって「16年後のサバイバー」を書き始めて1年後。今度はなんと未知のウイルスで世界中がパンデミックに。


世の中予期せぬことが起きます。たくさんのガセを含むニュースの中から正しい情報を拾い上げるのも大事なことだと思います。


乳がんの時は「抗がん剤は毒だ、しない方がいい」という情報がまかり通っていました。私は抗がん剤で重い副作用がありましたけど、命を助けられたと思っています。


そして、現在は「ワクチンは毒だ」という怪情報がでています。未知の病気でワクチン。怖かったけれど、私は科学の力を信じます。


ワクチンを接種してきました。その記録も書いておこうと思います。


  

 ― ― ―


モデルナ コロナワクチン 接種記録


アメリカの場合、州によって年齢や基礎疾患で接種できる日にちが異なる。


自分の番が来たら連絡して予約ができる。17日に予約できたので行ってきた。


会場につくと、かなり大勢の人がいた。入口で熱を測り、手を消毒。予約したバーコードを見せ、ビルの中をグルグルと歩いて広めの体育館のような会場へ


テーブルでカードに名前など書き込みと「気分は?」「ここ数週間でコロナの症状は?」「他のワクチン受けましたか?」などのいくつかの質問を受ける。


注射はあっという間。


インフルの方が痛かった。念のため15分待ってと言われる。車の中でいいと言われたので夫と2人で車の中へ。


。。。


3時 打った直後から すーっと頭の中や体が寒くなった気がした。血の気が引くような。ただし、前日までやはりすごく怖かったので、気のせいかもしれない。


。。。


4時半 1時間半後 少し疲労感が来た。緊張からかも。


6時 頭が少し重い、熱い感じがする(熱は、なし)


注射をした腕がすごく痛くなる。


6時過ぎから9時まで寝る。真夜中12時ごろ頭痛と倦怠感 腕はまだ痛む。関節も少し痛い。熱っぽいけど熱は出なかった。

。。。


翌日は腕の痛み軽くなる。まだ少し頭がぼーっとするのと頭痛がある。風邪の初期のような症状。タイロノール(アセトアミノフィン)は飲まなかった。注射の前は飲まない方がいいと書いてあった。後からも少し時間を空けようと思った。


幸い私たち(夫も)の副作用は比較的軽いものだった。それでも腕はかなり痛かったし、まだ頭がぼーっとしている。


― ― ―



ワクチンを1回の接種でも2週間後には60%以上の効果があると聞いています。生かされた命です。大事にしなければと思います。科学の力をこれからも信じて、自分を守っていこうと思います。







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