異世界侍 黒銘菓短編集45弾

黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)

異世界といふもの

拙者は雨月宗衛門。侍だった。

己が意志を通した結果、切腹する事に成った。が、女神のエリ殿に妖術と妖の蔓延る世界で拙者の刀を振るって欲しいと願われ、拙者は二度目の生を人の為に使う事と相成った。



違う世界に来て直ぐ、拙者は盗賊と交える事となった。



『火球』

目の前の男が指先から火の玉を放つ。

火矢は何度も見たが、火の玉を放つ妖術は初めて見た。

『嵐』

刀を扇のようにして扇ぎ、掻き消す。


「!魔法?」

「違う。これは剣術だ!」

『千鳥足』

火の玉が消えた瞬間に距離を詰めて火の玉をぶつけて来た男に一撃を与える。

千鳥足。峰打ちの衝撃で強烈な乗り物酔いを引き起こし、相手を気絶させる技である。

「ぐぅむ…」

先ずは一人。


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