せっかく魔法少女になれたのに、ついうっかり異世界転移しちゃってレア感ないんですけど!!
まだ名前が無い鳥
第1話 才色兼備、文武両道、華のJK!!美原みゆき!
私、美原みゆき。
平凡な日常を送る、平凡な女子高生。
そんな何処にでもいる女子高生は
ついに!!
な、なんと!!!
あの憧れの、魔法少女に!?
なってしまいます!!(やった〜!!)
遡ること2週間前。
お決まりのパターンで、
私を魔女っ子にしてくれると言う、
謎の、
生き物に、
出会います!!
が、そのまえに…自己紹介から!!
私、美原みゆき。春から華の女子高生。JKってやつです!!!!!!
才色兼備、文武両道!私の前に苦難無し!!!そう、私は華の、JK!!(ヒャッホーイ!うっしゃああああ!)
ビシッ、突然のカウンターが入る!!!!
「ぎゃああああああああああっ!!??いったああああああああああはあああい!?なんすんだ、こらあああっ!!!でてコイヤあ!?」
みゆきが睨む先には友人の生咲が立っていた。
「なあーにが、才色兼備、文武両道、華のJKよ。ちょっと前までただの田舎娘だった冴えない厨房じゃない。」
「なによ?!田舎娘が高校デビューしちゃ悪いっての!!??私達みたいな田舎娘の中でも極めて冴えない、芋娘出身にこそ相応しいのが高校デビューでしょ!?」
「お前なあ、、出身校みたいなノリで言うなよ。」
「あんただって!同じ穴の狢じゃない!!自分だけは違うみたいに言わないでちょうだいよ!!フンっ」
「私は、才色兼備とか文武両道とか華のJKとか、自ら名乗ってないし。」
「なっ!?何よー!私がいままでどれだけ血の滲む努力をしてきたと思ってるの!?あなたなら知ってるでしょ!?」
「ハイハイ。また始まったよ。」
「生まれ持った才能!!輝くJK!!デビューを語るならお母さんの腹の中から!いいえ、お母さん、お父さんの出会いから仕組まれている!!!!!完璧な、華麗なる一族!!!!彼女達に対抗すべく、我々は中学時代の青春を勉学に全力を注いだ!!!!」
「いや!こえーよ!!華麗なる一族ってなんだよ!!??仕組まれたって言うな!!!」
「私は毎日、朝は勉学に励み、昼休みは勉学に励み、部活動では茶道と吹奏楽の両立。家に帰れば勉学に励み、合間には化粧の練習!!勉学に勉学に勉学!!全ては脱!芋女!華のJKデビュー!!!」
「部活も化粧も勉学の分類かよ。涙ぐましいな。」
「あったり前でしょ!!華麗なる一族に!?私は勝つ!!!!」
「おっ、おぅ…」
生咲は、選ぶ友達を間違えたと思った。かなり面倒なのが、美原みゆきなのである。
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