1-7
四角い光の中で赤と青が溶け合っている。その上に、飛行機が雲を連れて線を描いていく。
僕はリュックサックを下ろし、チェキカメラを取り出した。溢れる光に照らされて、空気中に浮かぶ埃たちがきらきらと輝いている。僕の足元には影が伸びていた。僕は深呼吸をしながら、ゆっくりとストラップを首にかけ、目の前の景色を切り取ろうとした。
瞬間、フルートの音が止んだ。
今だ。
ぱしゃり、という音がして、それからジー…と無機質な音とともにフィルムが顔を出した。
「それって学校に持ってきていいの?」
突然背後から声がした。こんな場所に誰かがいたことに驚いたし、自分でもちょっとグレーゾーンだよなと思っていることを言われてどきりとした。
「さあ、どうなんだろうね」
振り返りながらそう答えて、目の前の女子生徒に見覚えがあることに気付く。誰だっけ。
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