新月の夜はあなたを探しに

蝶野ともえ

プロローグ






   プロローグ





 もしも、なんて言葉は使いたくないけれど、あの日からよく考えてしまう。



 もしも、普通にあなたに会えていたならば、一体どんな出会いだったのだろうか。

 どんな言葉を交わし、どこに惹かれて、どんな風に恋をしたのだろうか。



 そんな運命的な出会いも憧れるけれど、私は今のままでいいのだ。

 だって、あなたを…………出来るのだから。



 もしも、だなんてもう願いはしない。

 だから、お星さま、運命を変えないでください。



 あの日までは。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る