がる//HALLA

葵流星

BEFORE STORY

第1話 プロローグ

「お兄ちゃん、行ってくるね!」

「いってらっしゃい…。」


わたし、柳(やなぎ)かな。

14歳。

それで、今行ってらっしゃいって言ったのはわたしのお兄ちゃん。

今は、この家でお兄ちゃんと二人暮らし。

お父さんとお母さんは、フランスに行っててお仕事しています。


「よっと…。」


急いで靴を履こうとして前のめりになった。

靴がほん少しだけ窮屈そうに思ったけど、別にそんなことなかった。


「おはよう、かな。」

「おはようございます、柳さん。」

「しずちゃん、ロゼちゃん、おはよう!」


今日も、こうして私達の学園生活は始まるのだった。 



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る