第十三話 やはり相対評価?

 十二月も半ばを過ぎ、アドスコアのデータも増えてきて傾向も少しずつ分かってきました。

 早速2019年10月、11月そして12月15日時点のアドスコアを比較してみましょう。

 ここでPV率とはカクヨム発表の「広告表示PV」という数値と、私自身が記録しているPV増加数との比を表しています。

 また、アドスコア変換率は広告表示PVとアドスコアの比を示します。


【10月】

・広告表示PV(a)427 、測定PV(c)538

・アドスコア(b) 236

①PV率 a/c=79.4%

②アドスコア変換率 b/a=55.3% 


【11月】

・広告表示PV(a)3227 、測定PV(c)3631

・アドスコア(b) 2267

①PV率 a/c=88.9%

②アドスコア変換率 b/a=70.3%


【12月】

・広告表示PV(a)1424 、測定PV(c)1502

・アドスコア(b) 1027

①PV率 a/c=94.8%

②アドスコア変換率 b/a=72.1%


 まず目につくのはPV率です。

 これは第十二話で掲げた推論を裏付ける数値となりました。

※参照:第十二話 「そっ閉じ」はノーカウント!?

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891962447/episodes/1177354054892679356

 カクヨムコンが始まり、PV増加は参加作品に集中しています。そのため、「そっ閉じ」される機会が減りPV率が上昇したと考えられます。

 10月 79.4% → 11月 88.9% → 12月 94.8%


 次にアドスコア変換率の推移を見てみましょう。

 10月 55.3% → 11月 70.3% → 12月 72.1%

 導入当初の数値から大きく変化しています。

 この理由としては、第八話で触れたカクヨムコン開催に伴う総PV数の増加、もしくは第九話で触れた字数の影響のいずれも可能性があり、どちらの影響が大きいのか、あるいは相乗効果なのかが現時点でははっきりと分かりません。

 公開作品とPV数を対比させてみると、感覚的には一話あたりの字数の影響が大きいのではないかと思います。

 この点については引き続きデータを収集した後に分析してみます。


 もう一つ、数字には表れていない特徴を見つけることが出来ました。

 このプログラムに参加されている方は、ワークスペースのカクヨムリワードを開くと日別の棒グラフが出て来るのをご覧になっているかと思います。

 私の場合、もともとPV数が少ないこともあり(^^;)、棒グラフの変動が大きくなっています。データ好きはグラフの動きを眺めるのも楽しいので、毎日チェックしているとPVの増減とアドスコアの増減が一致していないことに気付きました。

 具体的には、A日のPV数よりB日のPV数がかなり多いのに、アドスコアはほぼ一緒、といった現象です。同様にPV数はほぼ一緒なのにアドスコアには差が出ている場合もあります。

 これは、カクヨム全体のPV数に影響を受けているのではないかと推察しています。

 同じPV数でも全体が多ければ占める比率は小さく、全体が少なければ占める比率は大きくなります。

 要は、みんながあまり読んでいない日にたくさん読んでもらえると、アドスコアが多くもらえる、といったところでしょうか。

 いずれにしろPV数に対する絶対評価(同じPV数なら同じアドスコアが貰える)ではなく、相対評価(同じPV数でも諸条件によりアドスコアが変わる)であることは間違いないはずです。


 カクヨムコンが始まったこともあり、ロイヤルティプログラムへの関心は薄れつつあるのかもしれませんが、地道にデータ収集は続けていきます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る