第33話 魂石実食
ミミックシェルから出てきた魂石に付与されているスキルは経験値が少ない順にこんなだった。
1、【魔力感知】【魔力操作】【水魔法】
2、【魔力感知】【魔力操作】【擬態】
3、【魔力感知】【魔力操作】【魔法攻撃力Up】【風魔法】【土魔法】
4、【魔力感知】【気配察知】【体力強化】【忍足】
1と4をミーファが、2を俺が、3をちーちゃんがそれぞれ食べてスキルを得ることにした。
俺とちーちゃんだが、ナビーの予想通り全てのスキルを獲得できた。これは今後のことを考えたら、かなり美味しい事案だ。魂石を取り込むことによって、俺たち2人はどんどん強くなれるのだ。
母さんの話では、殆どが経験値だけ得られて、スキル獲得は不発に終わるってことだった。
俺たちは全属性の魔法習得が可能で、おそらく種族的に可能な技スキルも全て手に入る筈だ。
今回俺が手に入れた【擬態】のようなスキルは、流石にエビのちーちゃんには獲得できないようだけどね。
皆のステータスもカスタマイズで整理しておくことにした。
【八重樫八雲】
HP:1826(3652)
MP:1224(2448)
レベル:10
種族:人族
仮種族:ヒョウモンダコ
性別:男
年齢:16歳
転生年齢:0歳
職業:……
攻撃力:1160(2320)
防御力:1003(2006)
敏捷力:206(412)
知力:1629(3258)
精神力:1266(2532)
運:……
魅力 :1823(3646)
AP:2
《スキル》
《生活魔法》
【亜空間倉庫】Lv1
【クリーン】
《種族固有魔法》
特殊支援系
【墨吐き】Lv10
【擬態】Lv1
戦闘攻撃支援系
【麻痺毒】Lv10
【テトロドトキシン】Lv10
《既存魔法》
特殊支援系パッシブ
【隠密】Lv6
【忍足】Lv6
【暗視】
【気配察知】Lv5
【魔力感知】Lv5
【魔力操作】Lv5
戦闘支援系パッシブ
【身体強化】Lv10
【腕力強化】Lv5
《ユニークスキル》
【周辺探索】Lv5
【詳細鑑定】Lv5
【インベントリ】
【カスタマイズ】
【ちゅうちゅうたこかいな】
【戎吉智穂】
HP:1210
MP:1358
レベル:9
種族:人族
仮種族:オトヒメエビ
性別:女
年齢:16歳
転生年齢:0歳
職業:……
攻撃力:438
防御力:310
敏捷力:121
知力:1869
精神力:1423
運:1120
魅力 :1988
AP:1
《スキル》
《生活魔法》
【亜空間倉庫】Lv1
【クリーン】
【ライト】
《種族固有魔法》
特殊支援系
【お手入れ】Lv3
戦闘攻撃支援系
【鋏】Lv5
《既存魔法》
特殊支援系パッシブ
【隠密】Lv5
【忍足】Lv5
【暗視】
【気配察知】Lv5
【魔力感知】Lv5
【魔力操作】Lv5
戦闘支援系パッシブ
【身体強化】Lv5
【腕力強化】Lv3
【魔法攻撃力Up】Lv3
戦闘攻撃系
【ウィンド・ボール】Lv1【ウィンド・スピア】Lv1
【ウィンド・ウォール】Lv1【ウィンド・カッター】Lv1
【ストーン・ボール】Lv1【ストーン・スピア】Lv5
【ストーン・ウォール】Lv1【ストーン・カッター】Lv1
攻撃支援系
【ヘイスト】Lv3
【フロート】Lv3
回復支援系
【アクア・ヒール】Lv5
【アクア・キュアー】Lv5
《ユニークスキル》
【毒無効】
【経験値増量】Lv10
【欠損回復】Lv1(Lv30解放)
【スキルキャンセラー】
【無詠唱】
【ミーファ・A・ガーランド】
HP:1322
MP:1102
レベル:8
種族:エルフ族
仮種族:アオウミガメ
性別:女
年齢:15歳
転生年齢:0歳
職業:……
攻撃力:869
防御力:1269
敏捷力:267
知力:1345
精神力:1026
運:1022
魅力 :1689
AP:1
《スキル》
《生活魔法》
【亜空間倉庫】Lv1
【クリーン】
【ライト】
《種族固有魔法》
特殊支援系
【潮読み】
【速泳】Lv5
戦闘攻撃支援系
【体当たり】Lv3
【物理耐性】Lv5
【魔法耐性】Lv5
《既存魔法》
特殊支援系パッシブ
【隠密】Lv5
【忍足】Lv5
【暗視】
【気配察知】Lv3
【魔力感知】Lv3
【魔力操作】Lv3
戦闘支援系パッシブ
【身体強化】Lv10
【腕力強化】Lv3
【体力強化】Lv3
戦闘攻撃系
【アクア・ボール】Lv1【アクア・スピア】Lv5
【アクア・ウォール】Lv1【アクア・カッター】Lv1
攻撃支援系
【プロテス】Lv5
【シェル】Lv5
《ユニークスキル》
【毒無効】
【王の威圧】Lv5
どうやらミーファも適性があったスキルらしく、全て獲得できたようだ。
期待した魔法なのだが、スピア系は水中でもなんとか威力を維持できるが、それも半減。
ボール系は全く使い物にならない。
期待できそうなのは【アクア・スピア】を凍らせて放つ【アイス・スピア】と【ストーン・スピア】ぐらいだった。
俺のユニークスキルの【ちゅうちゅうたこかいな】の影響か、ステータス数値がLv19の母さんと大差ないぐらいになってしまっている。
「食べるというより、魔石同様吸収だね。皆スキルが獲得できて良かったね」
「ええ、でも魔法が意外にショボかったのが残念だわ」
「確かにそうですわね。でも、水中なので仕方がないですわ」
「八雲君、あなたのレベルが上がっちゃう前に『初心者の町』に行かない?」
「わたくしも行きたいですわ」
「ミーファが『ですわ』の王女口調になってる! ちゃんとそれっぽくも話せるんだね!」
「私たちが変に意識しないように、普段は意図して普通っぽく会話してくれてるんでしょ?」
「あはは……」
「ごめん。余計なことだったね。どっちでもミーファが喋りやすい話し方で良いからね」
「うんうん、変に意識しなくていいよ。私たちも王女様! とか言ってミーファを別に意識して敬ったりもしてないんだしね」
「そそ、生前のことを言っても、もう仕方がないんだし、タコの俺にエビのちーちゃん、カメのミーファになっちゃったんだから、この際生前のことは気にしないようにしよう。知識だけは役に立つだろうから、その時はミーファの王女としての経験や貴族のマナーなんかを教えてくれると有難いかな。俺とちーちゃんは上位世界の凄い知識が多少あるので、お互い足りない知識はフォローし合おうね」
「ふふふ、2人ともありがとう。時々ポロッと貴族口調が出ちゃうかもだけど、気にしないでね」
ナビーに聞いて、町の方向に移動を始めた。
「なんかミーファの遊泳速度も格段に上がったね?」
「凄く楽に進めますの。びっくりですわ」
「【速泳】【身体強化】【腕力強化】【体力強化】を上げた効果だね。この分だと明日には町に着きそうだ」
「町までどのくらいの距離があるの?」
「ナビーが言うには大体15kmの距離だそうだよ。これ、ちーちゃんと俺だけだったら無理ゲーレベルの距離だよね?」
「無理ゲーって何ですの? 初めて聞く言葉ですわ?」
「うーん、意味は『どうやっても攻略できない』って感じかな」
「ふーん、でもちーちゃんはともかく、ヤクモなら15kmぐらいなら、数日あれば行けるんじゃないかな?」
「どうだろう? 途中で食われちゃわないかな?」
「運も要りそうね……。それより夜が明ける前に隠れ場所探さなきゃだよね?」
「そうだね。少し早いけど、今日はいろいろあり過ぎたから、もう休もうか?」
「「賛成!」」
ナビーお勧めの場所に行くと、岩の下にそこそこの空洞のある所をみつけた。
入り口は狭いのに、中はそれなりの空間がある良い場所だ。
当然良い場所なので、先客が居る。
旨そうな石鯛だ!
こいつに気付かれたら、俺たちが逆に美味しくいただかれる。
眠ってる石鯛に【麻痺毒】を流して、ガブリと【テトロドトキシン】で逝ってもらった。
「ふう、普通の魚だったから、それほど経験値は入らないようだね。これでレベルが上がっちゃったら悲しかったよね」
「あはは、それはちょっと笑えない事態だね」
「そうだ! ちーちゃん、さっき覚えた【ストーン・ウォール】で入り口塞いじゃおう。全部完全に塞がないようにすれば酸欠もしないと思う。大きな穴は塞いじゃって」
「それいいわね。ウツボなんかが通れない程度にしておけば、安心して眠れるわよね」
土魔法で、イイ感じに穴を塞げた。
寝床が出来たので、さっきの石鯛を寝る前に頂くとしますかね。
「石鯛ウマッ! ああ、醤油が欲しい!」
「「美味しい!」」
「海藻も各種出しておくから、ちゃんと食べようね」
大変な1日だったが、仲間も増えて有用なスキルも得た。
就寝前に母さんに定期連絡を行い、安否をお互い確認する。
さぁ、明日は町に到着だ。
異世界の町はどんな町並みなのか楽しみだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます