ガスライトミステリーのダブルクロスの世界、組織

【霧の中に紛れるように緩やかに世界は変貌していた】


 ガスライトミステリーの世界は1890年代ロンドンおよび英国全域が舞台だ。

そしてよく似ているが似ていない所が存在する。それはの存在

それはこの時代では怪しき力を持つ人と称してと呼ばれる。

人知を超えるその存在によって、日常はロンドンの霧に隠れるのように変貌していた


【復讐鬼ノルマントンの宣言】


 1887年防月某日、一人の東洋人がロンドンの新聞社に不可解な話をした。

その男は自らをノルマントンと名乗り力に目覚め怪人へと目覚めた、そしてこの力に呑まれた同胞が暴走し怪物となった等と意味不明な事を新聞社にリークし最後にこう残す。


「あの悲劇に苦しんだ俺達と同じ苦しみをお前らに味わって貰おう」と


 ノルマントンの言葉通りFog・Phantom(フォグ・ファントム)と自らを自称する

者そして、Fog・Monster(フォグ・モンスター)と呼称されるようになる怪物による怪事件が乱発するようになる。あのリークが本物であった事を知らせるようにその日の新聞はノルマントンの話を一面に載せるのであった。


【London・Detective・Alliance(ロンドン・デティクティヴ・アライアンス)設立】


 これにいち早く対応を始めたのが同じようにその能力に気づきながらもそれを秘匿し個人的に研究を続けながら探偵事務所の所長をしていた一人の男。

【アルバリオン・コードウェル】だ。彼は自分と同じ能力を持つストリートキッズ、労働者を探偵事務所で雇用し探偵としての知識、知恵、怪人である前に一人の人間であるというモラルを与えてから独立を支援、そうして出来た探偵事務所間で同盟関係を結ぶことでLondon・Detective・Alliance、通称LDAと呼ぶ組織を作り出した。


【LDA、設立と拡大】

 LDAにまず協力を申し込んだのはニュー・スコットランドヤードだった。

FP(フォグ・ファントムの略)やFM(フォグ・モンスターの略)が起こす事件に対して既に何人もの捜査官が負傷し自分たちでは手が負えないと判断し、事件の情報や軍の武器の横流しを優先することを約束して、どの依頼よりもFP事件を優先的に解決するようにLDAに頼んだのだ。そして更にこれにロンドン群議会や各英国都市も支援を始め、着々とロンドンから版図を広げ英国の要人ならば誰でも知る組織となった。


【LDAの活動】

LDAの活動は多岐にわたる、ロンドンや英国で起きるFP事件の解決。

無用な混乱を避けるべく怪人についての情報の操作。

怪人と化した者の保護育成、場合によっては処分。

そして怪人についての研究などだ。


【LDAの組織図】

LDAの組織図はかなり簡素な物だ。

盟主アルバリオン・コードウェル

その下にコードウェルの教え子である探偵事務所所長。

コードウェルに賛同した同じように怪人の能力を持ち探偵事務所を設立した所長。

そしてその探偵事務所所長が子飼いとする怪人能力を持つ所員。

最後にLDAに加盟している事務所に所属せずとも生活に余裕がある怪人能力を持つ資産家等だ。ほぼほぼ上下関係などは無く、横並びな組織図となっている。


【FPとFM―――英国の害悪】


 FPは組織だった行動を取る事はない。

ノルマントンが貧困層の怪人能力を持つストリートキッズと労働者を扇動する。

その他ノルマントンの宣言を気に不当な扱いを受けた退役軍人、犯罪者も立ち上がる等とにもまぁそうして集まった者達が英国の害悪となりLDAに牙を剥くのだ。

今もノルマントンは捕まっていない、ロンドンの霧に紛れ今日も人々を煽り復讐の為に英国の害悪を生み出す、諸悪の根源であり続ける。

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