私の事を愛していますか、貴方

一ノ瀬 彩音

第1話 愛なのか、離婚なのか

初めまして、私のお名前は月夜見梨花つきよみりか

年齢20歳、職業が専業主婦です。


現在、私はご結婚していて幸せに暮らしております。


夫のお名前は月夜見拓斗つきよみたくとで年齢25歳、

月夜見家の御曹司です。


私と拓斗の結婚当時、私はOLでした。


当時は身分違いで拓斗のご両親からは反対をされてましたが、

それでも拓斗は私と居たいという事で反対を押し切って

ご結婚をしたのです。


しかし、今は拓斗のご両親からは祝福されてていつまでも

幸せでいてねという言葉をもらっています。


そのはずなんですが、拓斗の行動が気になる部分があります。


実は以前まで外出すると拓斗は夜21時までには帰宅していたんですが、

今は日付が変わって帰宅してくるのです。


これはおかしいと私も思います。


拓斗は月夜見家の御曹司ですけど、忙しいのもわかります。


しかし、それでも帰りが遅くなるならご連絡もしてこない。


私達は夫婦なのに………………。


私はその事を拓斗に聞こうとしているため、拓斗が居るお部屋へと

向かっているのです。


拓斗が居るお部屋に到着すると私は深呼吸してから、

ドアをノックしてから私はお部屋の中へ

入ると私は信じられないという光景を見てしまうのでした。


「拓斗…………何をしているの?」


拓斗は私に気づいてこちらに歩み寄ってくると

「梨花、見てしまったんだな」


「私が何を見たというの?」


「俺の2次元のコレクションを…………」


「えっ、拓斗…………2次元の女性が大好きなの?」


「大好きで堪らないな」


「どういう事よ、なんで…………」


「最近、俺が日付が変わって帰宅するようになったのは2次元の女性が

大好きになったからだ」


拓斗が2次元の女性を大好きになるなんて信じられない。


しかも2次元の女性キャラクターフィギュアに変な事をしている。


拓斗がこんな事をする人だったなんて信じたくないです。


私はある事を聞こうとしていますが、果たして拓斗は

どう応えてくれるのでしょうか。


「拓斗に聞きたい事があるの」


「何だ」


「そのね、私と二次元の女性だとどっちが大好きなの?」


「………………」


どうして即答してくれないのよ、そこは私が大好きって言うんじゃないの。


「それはな、梨花の事が大好きだよ」


「ならどうして…………」


「まぁ、二次元の女性も大好きな俺がいるんだよ」


「そ、そんな…………」


私と同じくらいに二次元の女性が大好きという事。


「ねぇ、私と拓斗は夫婦よね」


「そうだな」


「夫婦なのに妻を放置してていいの?」


「それはよくないな」


「わかっているのなら、私の事をちゃんと見てよ」


私はとうとう目に涙を浮かべて泣いてしまうのでした。


「なぜ、泣くんだ、梨花」


「それは拓斗が私の事を寂しい思いをさせるからでしょ!!」


「それはすまないな」


拓斗は私の傍まで来ると抱きしめてくれて、私の唇に口付けをしてくれた。


「た、拓斗…………」


私も拓斗の唇に口付けをすると、お互いに口付けを交わすのでした。


「梨花、これからはお前しか見ないようにするな」


「うん」


私は拓斗からお前しか見ないようにするなという言葉に

蕩けてしまって大変でした。


拓斗とご結婚して良かったと今でもそう思います。


もし、拓斗が私じゃなくて二次元の女性を取っていたなら、

きっと離婚していたでしょう。


離婚は絶対したくありません。


理由は拓斗のご両親から祝福されているのに離婚するわけにもいきません。


それといつまでも拓斗と一緒に居てあげて下さいと言われてるのに離婚してしまうと

本末転倒である。


私は拓斗と居ることで幸せですし、拓斗もきっと私と居ることで幸せでしょう。


「拓斗、私ね、拓斗とこうして居れて幸せだよ」


「俺も梨花と居れて幸せだ」


またお互いに抱きしめ合いながら、二人は口付けを交わすのでした。


私は今も幸せで生きてきます。


これからも拓斗と二人で幸せに暮らしていきます。


神様、素敵な男性に巡り合わせてくれてありがとうございました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私の事を愛していますか、貴方 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ