第10話「チェス・バリアント」

 「白井しらい、チェスの新しいルール考えたんだ、試したいからやろうぜ」

チェスには[チェス・バリアント]と言う変則ルールが有るのだが黒井くろいはそれの新ルール考えたから試し打ちがしたいというのだ。


「で、まずはこの[捕虜ほりょ交換こうかん]かい?同じ種類のこまを取ると交換して手駒てごまにし、自分の手番てばんに空いている盤上ばんじょうに打てるか…」

どうやら負けが込む黒井は為、駒を盤上ばんじょうへ戻せるルールを考えたらしい。


「でさ白井、次が[捕虜ほりょ奪還だっかん]だ、ポーン(将棋ののような駒)が相手陣地じんち最終マスのラインを越えるとらわれた駒をポーン共々ともども手駒に出来る」

このルールではポーンは最終マスに入ってもプロモーション(昇格)はしません。


「へー、捕虜奪還は缶けりだね、何だかちゃんと機能しそうなルールじゃないか」

そう言うと白井はお得意の引き分け狙いをふうじられてなおあっさり黒井君に勝利しました、白井さん鬼強オニヅヨです!。

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