第8話 おばあちゃんと荷馬車
ジャムをつくるためにお砂糖を買いに街へ出かけたおばあさん。久しぶりのお買い物を楽しんだ様子です。牛乳屋の店主がお家まで荷馬車に乗せてくれると言うので、牛乳も買いました。
「おばあちゃん、足元に気をつけな」
店主はおばあちゃんを荷馬車に乗せてあげると、前にまわり荷馬車にのります。手綱を握ると
「おばあちゃん、少し揺れるが我慢してくれよ。すぐに家に着くからな。」と、声をかけました。
「ええ、ありがとうね。あんたの好きに走っておくれ」
店主はおばあちゃんの返事を聞くと強く手綱を握り直し激しく波を打たせました。
ヒッヒーーン!!ガシャッガシャ。ヒ、ヒーン!!!タッカ、タッカ、タッカ、タッカ。
馬はゆっくりと歩きはじめました。
ヒッヒーーーン!!!タッカ、タッカ、タッカ。
時には荷馬車が揺れる音がします。
ガシャ、ガッシャ、カシャン。ガシャ、ガッシャ、ガシャン。
ヒッヒーーーン。タッカ、タッカ、ヒッヒーン。
おばあさんは「すまないね。重たくはないかい?力持ちだね。」と、1人呟きます。でもどこか嬉しそうです。
そんなとき、どこからか、ミャーオ。と鳴き声が聞こえました。
おばあさんは荷馬車の中を目でひとまわり。けれどみつかりません。
「はてね?なんだろうかね。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。