第2話 "地球"での生活。→別世界への入り口
ーーーー5時間目
ー「起立ー礼」
「「「お願いします」」」
「はいお願いします」
先生のお願いしますを聞いたところで席に座る。
先生は出席簿を手に取りクラスを見渡す。
同時に一つ空いている席を見つけると少し怪訝な顔をした。
「
クラスメイトが口々にいう。
「「しりませーん」」
「「わかりませーん」」
「地に帰りました~」
ここで紹介しておくと、
同じクラスのクラスメートであり、自分がこのクラスで唯一名前を知ってる奴だ。
なんでおぼてえるのか?と聞かれれば烏野もこちら側の
そしてなぜぼっちだとわかるのか?と聞かれれば烏野がクラスメイトと話しているのを見たことがないからだ。とは言っても自分は昼休みには空き教室で弁当を食べているし、放課後は用事がない限りさっさと帰るので、仲良しの子とかいるのかもなっ。
ちなみに自分はそんなもの持ち合わせてないです。
おっと悦に浸って話しすぎたようですな。話を戻します。
ーーーーー
先生は 小さなため息を一つつくと、話題を変えた。
「じゃあ今日は小テストをするわけだが.....」
先生が"小テスト"という言葉を発した瞬間、周りの空気が一気に冷える。と同時に先生が言い終わるよりも早くクラスメイトが口を開く。
あっ名前は知らないです。
たしか鈴木とか高橋とかだった気がする。
「先生ー少し復習する時間をくださーい。」
まるで先生を"友達"見たいに話接する人いるよね?時々タメ口で話してるのを見るけどいいのか?先生は
「うーんなら仕方ないなー20分、時間をやるから20分後小テストするぞー」
あっこの先生、生徒に対して甘かったわ まあいいや昼休み分の復習時間取り返せるし。さらに先生が言葉を重ねる。
「時間をとるのはいいんだが、この時間にはよく、"異世界に旅立つ奴"がいるから気を付けるんだぞ~」
冷えたクラスの空気が一転して和やかになり、さまざまな席から笑いが上がる。
先生はしてやったり!みたいな顔をしていた。
このときはまだ、この言葉が現実のものとなるとは思いもよらなかった。
ーーーーーー
あのあと小テストの勉強に入った訳だが、自分は今とてつもない睡魔に襲われてる。
5時間目に自習はつらい。
耳を澄ましてみても周りからはペンで何か書く音とパラパラとページをめくる音しかない。
あぁ眠い。寝たい。どんどん意識が遠退いてゆく。
そこで伸也は意識を手放した。
ーーーーーー
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