アダルトチルドレン
アダルトチルドレンとは
機能不全家族によって、子供の頃傷ついた体験によって、生きづらさを抱えているような人を指す言葉です。
親の育児放棄、虐待、無関心、過干渉、アルコールや薬物、買い物などの依存症など。
原因はさまざまですが、私の場合は、父親の虐待、母の無関心、ネグレクトにあたります。
小学生の頃、父と母は離婚しましたが、母の子供に対する無関心と、それとは逆に親の愚痴を聞いたり、アスペルガーの妹の面倒をみたり、家のことをしたりと、親子逆転のような形になり、子供の時の私は心が休まることがありませんでした。
祖母もたまに来たりしていましたが、母と同じく、私との会話はほとんど誰かの愚痴でした。
どんな時も自分に自信がなく、常に親や周りの人間の顔色をうかがってしまうような、典型的なアダルトチルドレンという感じです。
10年ほど前、その言葉を知ってから、生きづらさの原因であるこの気質を治そうと自分でなんとか気にするようにしてみたり、治し方についてネットで検索しまくったり、カウンセリングしてもらうのはどうかと思っても、合わない人だったらどうしようとか、その為にカウンセラーをはしごするお金も労力もないし・・・。
と、なかなかどうすることも出来ずにいました。
そして、この度うつ病になり、その原因のひとつが、この気質であると思えたので、改めて自分と向き合い、当時自分がどのような気持ちでいたかを振り返ってみることにしました。
でも正直、それは簡単なことではありません。なぜなら、自分の人生の一番深く傷ついたことを追体験するからです。
思い出さないように、記憶に蓋をしてきたこともあります。
私の一番古い記憶は、まだ0歳児のころ、寒い雨の中、泣いている私が気に食わない父が水たまりが出来ている庭に私を放り投げ、見下ろしている様子です。
子供の頃の私の感情は、当たり前ですが「恐怖」です。
ちょっとしたことで殴る、蹴る、つねる、睨む、怒鳴る。そんな父のいる家は常に恐怖でした。そんな私が自分を守るために出来ることは、父を怒らせないように、常に顔色を見、怒られないように常に完璧を目指し、弱音は吐かない、意見は言わない、誰から見ても完璧ないい子になることでした。
時が経ち、大人になって父や母がいなくなっても、三つ子の魂なんとやらという感じで、この感情が時折フラッシュバックしてパニックになるなど、過去が切り離せない状態が続くのですが、それはなぜか?
頭では、もう父や母はいないし、なんなら一生会わないと頭では分かっている。
でもどうして関係や危害がないと分かっているのに、トラウマは消えないのか?
それについて自分なりに出した答えを次回書こうと思います。
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