王国陸軍工廠(試作兵器保管庫)
どちらが前とも決めかねる形状の
多数の砲身が
その中を案内されている、若い〈
案内するオットー・マンハイム王国陸軍技師長は、ずんずん奥に進んでいく。
ここ
しかし、周囲の男たちは意に
周囲の
「空軍さんが何かと思いやあ、〈
二人はほどなく通称「
「地の果てまでご案内だあナ」
「……」
階段を降り最深部に到達すると、マンハイム技師長は所持していた宝箱でも開けるような鍵で
すると、ガラゴロと重い扉がゆっくり開いていき、
銃身がL字型に曲がった銃や、先端にパラボラアンテナ状のものが装着されている小銃のような形をした装置などが、通路から差し込んだ光の中に浮かび上がる。
「こっちだ」
薄暗がりの中でもマンハイム技師長は迷わず導き、奥まった一画で立ち止まった。
彼が目の前の
「
「
「そりゃあかまわねぇが、一人じゃビクともしないゼ……。でも、んなこたぁ、
アウィスは、聞いているのやらいないのやら、不幸な生い立ちの試作銃に近付き、下から腕で抱えるような姿勢を取った。
「オイ、やめておけって」
銃身の固定具を外し、足場を確認して腕に力を入れると、ゆっくりと持ち上げて、音もなく
「確かに重量はある。だが、バランスは悪くない。単発式なのも、精度や動作の安定面から考えて悪い選択ではない」
技師長は、振り返ったアウィスの口元に
そしてアウィスは、ボルトハンドルがスムーズに引けるのを確認し「良い銃ですよ」と言いながら思った。
この「
そして、「しかし、この
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