厳ついスイーツマスターなおっさんが異世界で『スイーツマスター』なんてスキルで人助けするのは駄目か? 黒銘菓短編集44弾
黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)
甘いモンは好き
儂か?儂は剛堂厳徹。60のおっさんだ。
厳つい顔で怖がられ、銭湯に行けば昔の手術痕で組長と間違われる。
が、好物が甘いモンで、孫から、「じーじ、顔に似合わないスイーツマスターだよね。お菓子のセンス超良い。」と菓子を美味そうに摘まみながら孫に言われる。
『スイーツマスター』
悪くない響きだ。
そんなある日だった。
儂が異世界転移っちゅーのに巻き込まれたのは。
「剛堂厳徹さん、貴方にお願いがあります。」
目の前の娘っ子が言った。
「何だ?」
布団の中に居た筈なのにいつの間にか変な白い場所に居た。
よく解らんが、事情を訊いたら、孫が言っていた『異世界転移』をして世界を救ってくれと言われた。
「聞いて良いか?」
「はい?」
「そこに孫が喜びそうな甘い物は有るか?」
娘は頭を縦に振った。
儂は異世界行きを決めた。
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