第65話 イメージカラーのあれこれ
カレンダーを見て、ふと思う。
――やっべ。仕事しかしていない……。
11月から続く超・変則勤務。気づけばもう四ヶ月目。
……まあ、忙しくてもお給料は働いた分だけもらえているので、あまり文句も言えないのですが、私はお金よりもプライベートな時間が欲しいと思う人間。
それなりに時間がなければ小説だって書けないわけで、おかげで最後に更新してから10日が経過しそうな状態です。
たった数千字を10日も時間があったのに書けないというのは、私のフィジカルやメンタルが弱いからなのか、1日単位の仕事の占有率が高いからなのか。
……どっちもか。
実働時間は16時間だけど実際は24時間とかしょっちゅうだからね。この間、久しぶりに32時間寝なくてナチュラルに「最高にハイってやつだあぁぁははは!(子安)」状態だったからね。これで何か能力に覚醒してくれれば面白かったのですが、そんなことがあるわけではなく(当たり前)。
そんなわけで、ここ数日まともにカクヨムにアクセスしていなかったのですが――うえ!? このエッセイにレビューがついてる!?
お名前を出していいのかわからなかったので、ここではちょっと伏せておきますが、お読みいただいただけでなくレビューまで書いてくださって本当にありがとうございます!
にしても、私が教養が高いとか。
おだててもらっても何も出してあげられないのが悲しい……。
私にできるのはこのような駄文をしたためることしかありません。
けどまあ、私の薀蓄やら物事の考え方、こだわりに需要があるのなら、久しぶりに自分語りでもしてみようかなと思ったり。
――はい。というわけで、ここから自分語りタイム。
皆さんは、好きな色があるでしょうか?
私はとりあえず「青」と答えています。
もうちょっと厳密に言うと「空色」ですが、まあ、青全般OKです。そのあたりの詳細は「空色という表現のあれこれ」を参照のこと。
え? 白じゃないのかって?
白武士道ってペンネームしているくせに?
白武は私の恩師の名前を頂いたもので、別に白が好きだからじゃないですよ。ついでに言えば、MTGで白の武士道デッキを組んでいたからでもないです。
とはいえ、初めから青が好きだったわけではありません。
小学生くらいまでは「赤」が好きでした。普通に。子供らしく。
理由は明快で、かっこいいから。
ウルトラマンのメインカラーは赤(銀という意見もありますが)。戦隊ヒーローのリーダーは赤。大方のバトル漫画の主人公が備えているであろう炎属性も視覚的には赤。小学生時分の男の子で赤が嫌いな子は割と少ないんじゃないでしょうか。
じゃあ、それがなぜ真逆の「青」になったのか。
そのきっかけは、幼年期の私の交友関係にありました。
小学校のある時期。
友人の間で「属性決め」という遊びが始まりました。
要約すれば、自分の属性と色を決める遊びです。
例を挙げると「炎属性の赤」みたいな感じ。そして、一度決めた属性と色は、私生活において可能な限り遵守しなければなりませんでした。
このルールを日常に反映させると、「炎属性の赤」の人の場合、「色つきの風船をもらった場合、選択権があるのならば赤い風船を選ぶ」という感じになります。
(普通、そういうのは他者評ではないのか、ということは言わないでほしい。子供のやることですので……!)
だからといって、それを守らなかったからといって別にペナルティがあるわけでもないのですが、要するに自分の属性とイメージカラーを持つことで、漫画やアニメのキャラクターたちのようになりたかったのではないかなーと思います。今思えば中二病の走りのような気もしますね。
そんなわけで友人の間で各々「属性決め」がスタートしたわけですが、早速ここで問題が発生。当時、私が最も親しくしていた友人がよりにもよって、私が狙っていた「炎属性の赤」を選びやがったのです。
私は頭を抱えました。
基本的にダブりは認められないからです。どっちか片方だけだったらよかったのに、赤と炎、どっちもかよ!
ですが、その友人と取り合いをしたくはなかったので、悔しい思いをそっと胸に秘め、炎と赤を候補から外さるを得ませんでした。
以降、友人はそのルールに従い、炎と赤へのこだわりを見せます。
当時どハマりしていたポケモンではレッドバージョンを購入(最初の一匹はもちろんヒトカゲ)し、ミニ四駆ではソニック系列を使い続け、当時サンデーで連載していた烈火の炎が愛読書になっていました。
子供心に「そこまでする必要ある!?」と思ったりしましたが、子供だからこそどうでもいいこだわりに命を賭けていたのですね。
そのような経緯もあって、赤も炎も選べなくなった私は悩んだ末――「風属性の青」になりました。
当時の認識では、風属性といえば緑(やはりレイアースが源流でしょうか)で、「青なら水属性じゃね?」という意見もありましたが、私の中でどうしても水属性は主人公ではなかった。水属性はどちらかと言えばヒロインの印象が強く、しかも回復系のようなイメージだったのですね。私は主人公になりたかったのだ。
少なくとも風ならだいたいナンバー2くらいの立ち位置だし、妥協するにはちょうど良かったんですね。
きっかけはそんなくだらないこだわりですが、25年近くこの設定を使い続けていれば、おのずと愛着もわいてきます。知識も増え、理論武装にも成功し、今では青以外のカラーをセレクトをする自分が想像できません。
そういったこだわりは私の作品にも大いに反映されています。
以前語った空色という表現もそうですし、風をメインテーマにした作品も過去幾つもしたためてきました。
その意味で、幼少期のこの遊びは私の感性の根幹を形成するターニングポイントだったと言っても過言ではないでしょう。
……ちなみにオチですが。
その「炎属性の赤」の友人は、今では紫が好きと言っています。
おーまーえー!?
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