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 前にレンジャーとロボット、後ろに怪人軍団ときた。前には道が三つあり、左はレンジャーたちのいる部屋とほぼ直通になっている。真ん中の道は大食堂、右の道は無人の看守詰所、その先はどこにでも繋がってる。て、ことは、右に行くべきだろう。俺が右の道に走り去り、怪人が出口を抜けた辺りで奴らは不運にも駆けつけたレンジャーと鉢合わせになった。「警報はお前らか!」まだ見ぬレンジャーが叫ぶ。俺は奴らが壁になってくれているおかげでレンジャーからは見えないし、奴らの目的は憎っくきレンジャーへと向いた。それで無人の看守室を通り過ぎるとき、俺は自分の回収された武器はここにあるんじゃないかと考えた。ここで幸運だったのは警備ロボット達をやり過ごせたってことだ。俺が室内を捜索している際、運よくこの部屋の前を通り過ぎた。怪人達はレンジャーとロボとの挟み撃ちにあったってわけだな。


 で、俺はこの部屋を探したわけだが俺の鞭と鉄砲はどこにも無かった。


 つまり、初期装備、武器「棘の付いた棒」、防具「ボロボロの服」のままだ。このままじゃ最強装備の誰かにやられちまうだろう。これは困った。



 そう思っていたら、救いの……殺意を持った天使が現れた。



                                  続く

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