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 お茶会の様子はこうだ。始めにサイ型怪人が突っ込んできて俺は奴の頭を踏んで跳んだ。優雅にな。それから頭が薔薇の奴に向かって迫ると隣にいた蟷螂野郎がオカマを掘ろうと鎌を振り上げた。そこで俺はしゃがんで避けると避けた鎌はあれよあれよと空を切り、そのまま薔薇怪人の棘だらけな腕を切り落とした。これで緑色のモーニングスターができたわけだ。俺は真っ先に拾ってそいつを振り回し、ある奴は顔面を、ある奴は膝を折られた。そして、監房の出口までたどり着いたわけだが、ここで俺は思った。ここからどうすりゃいいんだ?


 体も止まったわけだが考えてる時間ははっきり言って無かった。何故かといえば、後ろに異形の者が大挙して攻め寄せ、しかも丁度その頃にとうとう、警報機が作動したからだ。




                                  続く

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