二話
奴らはのう、本当は平和がすきでな。
家族、そして部族をこよなく愛し…
武器など持つ事はなかったんじゃ。
500人ほどの小さな部族じゃがな。
誰に迷惑かけるでもなく、平和に暮らしておったよ…
たった三人じゃ…
生き残ったのはの。
紅龍の遊びに、ほとんどが惨殺された。
優しい部族ゆえに…
怒りも尋常ではなく…
三人は初めて武器を持ち…
必ず紅龍を殺すと誓った。
邪龍の撒き散らす悲劇は何も人間ばかりではない。
この世に生きておる…
全ての者に…
降り懸かるんじゃよ…
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