三話
小さい頃にね…
あたし、火竜に襲われてるんです。
火竜もお腹一杯だったのか…
あたしを食べずに、遊び道具みたいにして…
怖かった。
爪が刺さったりで…
もう、血だらけでした。
ズォォンン……
あたしの前にいた火竜がいきなり…
あたしの後ろにふっ飛んだんです!
訳がわからないままで…
お?
ちびっ子か!
よく生きてたな~
お前血だらけだぞ?
泣いてるあたしを通り越して…
まだ威嚇する火竜を、その人はズタズタにしました。
小さい子をいじめる奴は…
お仕置きだろ?
深い…
森の奥でしか見れないような…
綺麗な緑の刀でした。
俺みたいな男前に助けられて…
お前ちびっ子なのに運がいいな!
あたしは、あの人の背中におんぶされて…
へへ…
しがみついてました…
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