七話

双剣。



あれはな、命を賭けて倒す相手にのみ使う。


一発一発の威力なんかは、クソ見たいなもんや。



でもな…



使う奴は、死ぬ寸前まで自分を追い込む。


それくらいやらんと使えんねや。



盾がないやろ?両手塞がれるしなあ。



斬るだけの武器。

殺す為だけのな…





あれは、あの二人が密林に来た時やった。




風がおかしい…



嫌な予感はしてた。




同時に豪雨…雷…





悪天候の砂浜を、奥へと歩いて行く…



さらに雨は強くなり、その木々の陰に…


奴がいた。



ヤサ男は眼鏡を外し…









やっと…見つけた…









え?何が?どうしたの?


え?









そこには…


もう顔つきが変わってしまった、いつも役立たずで怒られている…




相棒が立っていた。

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