四話

一度聞いた事があるんや。








自分…

ほんま仲間作らんなあ…

人間嫌いなんか?









そうね。









彼女は…

水割りをカランと鳴らして、話してくれた。



お前ら知らんやろけど…昔、この街はな。


風翔龍に襲われてる。




その犠牲者は、かなりの数でなあ。


彼女もその一人なんや。



小さい頃に両親を狩りで亡くし…


母方の爺さん、婆さんに引き取られたんや。




それがまた…

優しい人達でなあ…


初めは彼女もな、精神的なショックで口も聞けんかったけどな。



だんだん心を開き…

笑顔も戻って…



畑や山で、三人で弁当開けてな。



楽しそうにしてるあの子を見て、村のみんなも安心してたんや…

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