十二人目 BLADE

一話

おや。

どうしたんですか?


珍しいですねえ。


ん?今まで書き記した紙を無くしたと?



馬鹿ですね。



救いようがないと、言えるかも知れませんねえ。



怒ってないかと?



いえいえ。


馬鹿には興味ありませんからねえ。

まったくと言っていいほどにです。



まあ私もね、今日はたまたまですが…

暇が出来ましてね。


話してもいいのですが。



馬の耳に念仏…


だけは御免こうむりますよ?



ふふ…

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