終話

ブチ切れた師匠の剣が、わしの足を串刺しにした時…


事の重大さに気付く。



師匠はもう…

笑ってなかった…



悲しそうな…悔しそうな…

何とも言い表せん顔をしてのう。


わしにこう言った。








おい坊主…


けじめをつけろ…








わしは、その言葉の意味を理解する。



さあ…

もう行く時間じゃ…







くいっと酒を呑んで、酒場から出ていっての。



あれからもう…

何年も会っとらんわい…

たまに酒場に来て、待っとるんじゃがのう。



次は…

わしがおごる番じゃから…


ふぉ…ふぉ…



もう…

帰ってこんかもしれんがの…

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