終話

血をゴボゴボ吐きながら、彼は言ってた。






まだ…

危ないよ…







馬鹿…

あなたが、ちゃんと仕留めたから大丈夫よ…






こんな俺にも…

姉さんが出来てよかった…

妹しかいなかったし…







もう話はしちゃだめ!

私が治してあげるからね!







ありがとう…

俺ね…


お姉さんの顔見たかった…


見たかったよ…








これは私がさ、惚れ込んだ狩人の話。


あんな年下の子にねえ…



毎年砂漠に行くのは、もう癖になってるわね。




大きいお墓と…

小さいお墓の間に…


中くらいのお墓が増えたから。




せめて…

花を飾ってあげたいからさ…

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