六話

その子の聞かれるがまま、儂は質問に全て返答した。


辺りを確かめるかのように去ろうとするのを見て…



いらねえ事を聞いちまったよ。

客には深入りしないのが、鍛冶屋の鉄則なんだけどよ…






魚竜は強いぞ?





うん…





悪いが…その眼は…






うん、見えてないよ。






命を粗末にするな!

魚竜は中途半端では、確実に死ぬぞ!







うん。






何をそんなに…

何をだ!






黒の双角だよ…






奴は…

ぎ…魚竜より遥かに…






うん。

蒼剣まで行けなかったら、負けだね…






兄ちゃん…なんで…

そこまで…






俺の心配してくれた人はあんたと…


竜人族のお姉さんくらいだよ。






だから鍛冶屋の友達もさ…


私に話してくれたのかも知れないわね。




彼は…半年後…


あの大業物を作ってた。



そのあまりの強さのため、竜の名を付けられた…


水の大剣を…

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