九人目 PROMISE

一話

こんな男がいたぜ。




覇龍と戦い…

全てを失った男がな…



片腕と顔の半分を覆う火傷の跡が…


全てを物語っていたよ。



いつも酒を浴びるように飲んでた。


悪夢から逃げたかったのかも知れねえな…




それが一年程続いた後…


忽然と奴は消えた…




今思うとよ。

かなり不思議なんだけどな。



え?いや……

俺以外誰も知らないって言うんだ…


いつもお前は一人だったぜ?なんてよ。

誰に聞いても、そう言いやがる。




まあいいや…

長え話は嫌いなんだが…


お前なら仕方ねえな。

話してやるよ。




酒はおごれよな?

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