四話

それから10年。




龍で勝てない奴もいなくなり…

狩人達は奴を怖がる。



誰も寄り付かなくなった頃……

本当の孤独になった。





真っ白の一匹狼…


目が会えば殺される。




皆は奴を白狼と…

あざ名した……





そんな街にいるのも嫌になり…

何でもいいから狩りに行ってのう。


南方の森と丘に囲まれた綺麗な所あるじゃろ?

そこに出掛けた時じゃ。


火竜の巣で張っていたら…黒い……


傷だらけの竜が現れた。






何だ…アイツ…






見たことないソイツは…

火竜の子供を襲う事なく、親を待ってた。


20分程かのう。

空の王が帰って来たんじゃ。



何をするかと思えばのう……


その目の前に姿を現し…

そして…

子供の一匹をくわえ…




王の前で噛み殺した。


薄笑いを浮かべながらのう……




奴は……黒狼は…


あの空の王に…

喧嘩を売っていたんじゃよ。

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