四話

一人は止めた。


こいつをこれ以上、闇に向かわせないようにな……



だがそれも虚しく…


一人は恨みと憎しみに溺れていったよ。




なあ…

お前らはどうする?



親友と呼べる奴がいたなら。


そして…

そいつが…


いつか道を外した時には……




ああ。

竜人族には友達という概念がない。


種族は全て身内という考えなんだ。


だから…

俺達には…


人間の…友…という考え方がわからなかったんだ。



俺は…

こいつ等の行く末を正直……


最期まで見たかっただけなのかも知れねえなあ…

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