五話
それから…
あたしは、雪山の狩りばかり行くようになった。
また出会えるかなって。
金獅子も全く見なかったけど、あの人とも全然……
期待してる自分にも、恥ずかしい感じがしてきた頃。
もう一年程経ってたかな……
あの人に街で会ったんだ。
よう!覚えてる?
は?
人の気も知らないで…
普通の顔してさ。
本当は嬉しかったけど…なんか腹が立って。
そしたら…
悪い…
俺あん時から惚れてた!
いきなり言うんだよ?
馬鹿だよね…
あれ…
また泣いてんの?
また泣いてたよ…
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