第83話 魔王様効果

集合した7000の魔王軍を、奈緒の魔王が従えて進む。

魔王軍は、パワフルに北を目指し駆けて行く。


わし達は、低速で無く普通に飛んで着いて行く。

鬼属の走行速度も凄いが、意外にもエルフの走行速度は凄まじく、負けず嫌いの鬼属共が、必死に追い駆ける感じじゃ。


大小の村に寄る事なく、昼夜ぶっ通しで魔王軍は走る!!!


中規模の王国の手前、防壁の所で魔王軍が陣形を調え始めた。

魔王軍は陣形を調え、仮眠して居るようじゃ。

昼夜ぶっ通しで飛んだオロチ達は疲れて爆睡して居る。


1時間待たない内に、門が開かれ数人の男が出てきた。

門から出て来た男が、ドリスタ王と名乗り重鎮5人と供に膝間突き言った。

「魔王様!!!我ドリスタ王国の全てを献上致します!!!我々に寛大なご処置をお願い致します!!!」


此処でも、マンバ神に献上とは言わず、魔王様に献上と言って居る。

平和解決するならば、何だって良いが、わしは幼女の姿、迫力が無いからのぅ。


奈緒のお陰で、この後もドドタ国、ミゼタ国、チズリ国、コイリ国、エデンタ国、全て無条件降伏、領民含む全てを献上すると言って来て、中央の制圧が10日で終わってしまった。

魔王軍恐るべし!!!


に、しても、猫又が何処にも居らんぞ。


わしは単身、大多羅の所に転移した。

「わっ!!!大王様ぁ帰って来てつかぁさった!!!」

「いや、帰った訳では無い、大多羅、この世界に転移した時、猫又は居たのか?」

「ヒミコの姐さんは、やり掛けの事が有るゆうて、集合場所に来なんだぞな」

「なんじゃと!!!其を先に言わんか!!!」

うとらん、じゃったかいね?」

「バカ野郎!!!言っとらんわ!!無駄に世界中探し回ったではないか!!!」


「直ぐに異界渡りで、日本に連れて行けぇ!!!!!」

「で、大王様でえおうさまぁ、落ちいて下せぇ、気い落ち着かせんと、変なとけぇ飛ぶさけぇ」

「分かった、大多羅は目立つから、転移前に集合した所に飛べ」

「でぇれぇ山奥じゃけぇ、あっこなら僕でも隠れれるぞな!!」


「·····まだ、転移出来んか?」

「もうちょっと待ってつかぁさい!!」

大多羅、こう言う所がいらつくやっちゃ。


「大王様ぁ、お待たせしただ、僕をつかめぇて、飛ぶぞな!!」


単純な大多羅に集合して、異界渡りした場所と指定したので、2019年日本の深夜に飛んだようじゃ。


「大多羅、直ぐに猫又を連れて来る!ここを動くな!!!」

「大王様、ここで大人しゅう、待っとる」


わしは、闇に溶け込み、ヒミコの気配がする方向東に向けて飛んだ。

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