第82話 中央を北進のマンバ

奈緒と盂羅は、マンバを探し飛行して行った。

「盂羅、中央の最初の国って何だった?」

「え~と、ガミガミ?」

「いい加減だな!ガミラ王国だった」

「そうそう!ガミラです!!」


「あれ?あそこに居るの、オロチ達?」

オロチ目指して降り立った。

「オロチ、チサト!何をして居る?」

「魔王様に盂羅さん、どうしたの?」

「西側全制圧の報告を、マンバ様にしに来た、マンバ様は?」

「えっ?もう制圧済んだの?」

「魔王軍は飛べん奴が多いので、時間が掛かったと思ったが、マンバ様ともあろう方が、最初の国でまごついて居るのか?」


「このガミラ王国、悪い国なら潰すのは簡単なんだけど、思いの他良い国で、配下にしようと話を持って行ったけれど、皆子供に見えるでしょ!取り合ってくれないのよ」

「あははっ!マンバ様って、7歳から変わらないものね!!」

「笑い事じゃ無いよ、マンバ様今も交渉中なの」

「手が空いた魔王軍が協力するよ、盂羅!行くぞ!!」


盂羅と城門を潜り抜け、門番は盂羅が睨むと何も言えず、我々はフリーパスで通り抜けた。


盂羅が先頭で進む。

盂羅がどら声で。

「マンバ神様の配下魔王様が通る!!邪魔をするな!!」

更に進む。

「マンバ神様、魔王様が会いに来た!!何処に居られる」


上の方から

「盂羅!五月蝿い!!」

「おぅ!マンバ神様、そこに居られたか!!」


5日間粘り強く話を通し、やっとガミラ王との謁見が叶った所らしい。

王の間に盂羅と、遠慮無く入り、ガミラ王を無視して、マンバ様の前に盂羅と片膝を突き、

「マンバ神様、ご報告に参りました、西側5国の内アボガ王国を壊滅させ、他の4国をマンバ神様の配下に加えました!!西側制圧終了の報告です」

「奈緒王、思いの他早い制圧だったのぅ!御苦労で有った、盂羅も良くやった!!」


ガミラ王に向かい。

「私はマンバ神様の眷属、魔王軍を率いる奈緒王である!!西側諸国がどの様な対応したか調べろ!!」

「魔王様でしたか!!アボガ王国がどうなったかは知り得て居ります!!」

「ならば、マンバ神様に対し、無礼な行いマンバ神様が許しても、奈緒王が許さん!!」

「いえ!!ガミラ王国の全てを、魔王様に献上致します」

「ガミラ王、お前を代官に任命し、マンバ神様の配下に加える」

「はっ!!有り難き、幸せに存じます!!」

「今まで通り、善政に心掛けよ!!」

「はっ!!」


「マンバ様、次に行きましょう!!」

「奈緒ちゃん、凄い迫力じゃな!!お陰で助かったぞ!!!」

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